もしかしたら「恋愛依存」に陥っているかもしれません。
恋愛にのめり込み、恋人に依存してしまう人は多く、特に女性は恋愛依存に陥りやすいといわれています。
恋愛依存とは何か、そして恋愛依存の女性の特徴や原因、リスクを深く掘り下げ、恋愛依存から抜け出す方法まで解説していきます。
恋愛依存とは
恋愛依存とはどのような状態でしょうか?そこからご説明しましょう。
恋愛依存とは
依存症という言葉だけなら、最近様々なところで耳にすることがありますよね。
ギャンブルやアルコール、薬物など、過度に何かにのめり込み、その対象がなくては普通の状態でいられなくなってしまうことを、「依存」と指摘されます。
一般的には恋愛にのめり込んで周りが見えなくなり、恋人や付き合っているという状態に執着することを「恋愛依存」といいます。
恋愛依存に陥ってしまうと時には相手を必要以上に束縛したり、逆に束縛されることに安心感を覚えたり、健康的な恋愛から逸脱した恋愛をしてしまいます。
「恋愛依存体質」なら毎回のめり込みすぎる恋愛に陥ります。
「恋愛体質」との違い
恋愛体質とは、恋をしている状況が好きなタイプです。
恋愛依存の人が、恋人への執着心をもつのに対して、恋愛体質の場合は好きな人がいることに幸せを感じます。
たとえ恋人がいない時期があっても、片思いであれ好きな対象がいれば大丈夫なのです。
また、恋愛依存が自分の幸せを優先するのに対して、相手の幸せを願うのが恋愛体質
そのため、思っている相手に恋人ができたら、恋愛体質の人はあっさりと次の恋に目標を変えていくのです。
別れ際がきれいなのが恋愛体質、しがみついて引き留めようとするのが恋愛依存体質という見方もできます。
「回避型依存症」とは
回避依存症とは、短期間に付き合いと別れを繰り返していくのが特徴です。
周りからの印象では、恋多き人に映るため、恋愛依存や恋愛体質と重なっているように思えるでしょう。
しかし、恋愛依存が相手への執着、恋愛体質が恋心の充実を求めるのに対して、回避型依存症の人は近い関係になることを恐れています。
親しい相手がいない寂しさやむなしさは感じているものの、それ以上に親しくなることで傷つくことへの恐怖感の方が強いのです。
恋の始まりは熱い気持ちをぶつけてくるものの、数ヶ月すると急に冷たくなるのは、自分にブレーキをかけて相手を遠ざけようとする自己防衛。
回避型依存型は認めてもらいたい気持ち以上に、否定されることへの恐れをもっているのです。
恋愛依存症の女性の特徴!診断10項目
恋愛依存の女性の特徴を10個挙げてみます。当てはまるものがないか診断してみましょう。
▼恋愛依存度チェック!診断リスト
□ 彼氏の言うことは絶対だと思っている
□ 彼氏からの束縛が嬉しくて仕方ない
□ 同じようなタイプの男性ばかり好きになる
□ 彼氏に尽くすことが生きがい
□ 友達よりも彼氏との約束を優先する
□ 彼氏といる時は他人の目が気にならない
□ 交際エピソードや考えを友達に話すと引かれる
□ 彼氏が他の女性と話しただけで嫉妬する
□ 彼氏が好きな服装や髪型しかしない
□ 彼氏は「運命の人」だし「結婚する」と信じている
どのくらい当てはまりましたか?当てはまるほど恋愛依存度は高いです。
ここからは、一つ一つ詳しくお伝えします。
1.彼氏の言うことは絶対だと思っている
彼氏は絶対的な存在で、彼を一人の人間というより、まるで自分を救ってくれる神様のように思っていることも。
そのため「彼氏の言うことは絶対」だと思い込み、彼の言いなりになってしまいます。
また、彼氏と心も身体も一体化しているように感じていて、意見はいつも一緒でいなければならないと思っている人もいます。
2.彼氏からの束縛が嬉しくて仕方ない
恋愛依存の女性は基本的にどM体質で、彼から束縛をされていると「愛されている」「必要とされている」と思いがち。
しかし彼氏の方が自分に束縛されるのを鬱陶しがり、嫌がっていても特に不公平感や違和感もなく受け入れてしまいます。
3.同じようなタイプの男性ばかり好きになる
友達に「あの人はやめときなよ」などと言われるほど、あえて悪めの男性ばかり好きになってしまい、交際した後で苦労することも。
彼氏に振り回されることに快感を覚えており、そんな恋愛に一生懸命な自分に酔っているところもあります。
4.彼氏に尽くすことが生きがい
好きな人と付き合えたら、彼のために食事を作ったり洗濯や掃除をしたりと、頼まれてもいないのに尽くしまくります。
別に彼氏の方は頼んでいないので反応が薄く、感謝もあまりされないけれど、もっと頑張ってもっと喜んで欲しい!と張り切ってしまうパターンも。
5.友達よりも彼氏との約束を優先する
彼氏ができると、友達よりも彼氏を最優先します。前から友達と遊ぶ約束をしていた日でも、彼氏に誘われたら平気でドタキャン。
とにかく彼氏の予定に合わせるのが当たり前の様子なので、だんだん周りの人から誘われなくなり、友達をなくすことも多々あります。
6.彼氏といる時は他人の目が気にならない
彼氏とのデート中は全く他人の目が気にならないほど気持ちを彼に全集中させていて、どれくらいラブラブで過ごせるかを最優先事項においています。
わざとイチャイチャして「こんなにラブラブで幸せな私たち」を周りに見せつけることに快感を覚えることもしばしば。しかし周りからはただ恥じらいのないカップルとしか見られていません。
7.交際エピソードや考えを友達に話すと引かれる
「彼氏からのLINEは1時間以内に返すようにしている」「誰とどこで何時に会ったか報告している」「彼氏以外の男性の前ではスカートを履かない」など。
2人の間の決まり事や付き合い方を友達に話すと、大抵「引くわ」「そんな人やめなよ」と言われたりしてしまいます。
しかし本人はそれが当たり前なので、なぜ引かれるのかは分かっていません。
8.彼氏が他の女性と話しただけで嫉妬する
恋愛していること自体に執着しているので、別れることに人一倍恐怖心を抱いています。「自分から彼氏を奪う存在」かもしれない女性がいれば、「彼を取らないで」と猛烈に敵視。
彼氏に「あの子は友達だから、勘違いだよ」と言われても、その女性の存在や顔を執念深く覚えています。
9.彼氏が好きな服装や髪型しかしない
彼氏に「こんな格好の女性が好き」と言われれば、彼の好みにちょっと寄せている、というレベルを超えるほどその格好を完コピします。
彼氏に「かわいいね」「好みにぴったりだよ」と褒められ、認められることに生きがいを感じ、本当に自分の好きなものを切り捨てることも。
10.彼氏は「運命の人」だし「結婚する」と信じている
大好きな彼氏は「運命の人」なので、彼との恋愛の先に結婚があると信じて疑いません。
ある意味ピュアともいえるほど彼氏を信じて恋愛に真っ向勝負。
しかしどんなに尽くしても報われないこともあり、彼氏の浮気や心変わりで恋愛が破綻すると、トラウマになってしばらく立ち直れないことがあります。
恋愛依存体質になる原因5選
恋愛依存に陥ってしまうには必ず原因があります。恋愛依存しやすい原因について考えられるものを挙げてみました。
1.自己肯定感が低いから
自己肯定感とは、ありのままの自分を評価し、存在意義を肯定する感情のことをいいます。自己肯定感の低い人は自分自身の価値を自分で認め、尊重することができません。
自己肯定感が低い人は彼氏からの評価や彼氏に認めてもらうこと、必要とされることに自分の価値を見出して、恋愛依存に陥ってしまいやすいのです。
また男性からの「俺だけは君のことをわかっているよ」といった口先だけの評価で洗脳されやすいです。良いように使われる「都合のいい女」になる女性も少なくはありません。
2.すぐ「嫌われる」と思うから
彼氏にひどいことを言われたり、都合のいい女扱いをされても、「反論したら嫌われる」と思って我慢してしまう癖も、恋愛依存に繋がります。
恋愛依存になりやすい人は特に意見を主張したら相手に嫌われると思いがち。
しかし恋愛は2人でするものですから、対等に話し合えないと良い関係を築くことはできません。
3.他に趣味や楽しみがないから
恋愛依存の人に多いのが、恋愛至上主義で、恋愛=趣味や生きがいだと思っていること。
恋愛がうまくいっていることが何よりも大切だと思っているので、他に楽しめる趣味を持っておらず、それほど仕事にも打ち込んでいません。つまり、恋愛のことを考えるためだけに時間を使っているのです。
代わりに打ち込めるものがないから、恋愛だけに全集中してしまいやすいといえます。
4.初めて付き合った彼氏だから
初めての彼氏ってどんな女性でも思い入れの強いお相手なのではないでしょうか。
その人しか男性を知らない場合、男性にも恋愛にも慣れていないため、恋愛の駆け引きやセオリーもわからずやみくもに相手に執着しがち。
また、とにかく相手を繋ぎ止めたいという思いから自分を殺して相手に合わせようとしてしまうのも、恋愛依存になる原因になります。
5.結婚願望が強いから
結婚願望が強く、「この人と結婚しなければ後がない」と思い込んでいると、相手に多少の無理を言われてもそのまま受け入れてしまうことがあります。
とにかく結婚がゴールだと思っているため、相手への違和感やハードルは無視して、むしろ「結婚生活の練習」とポジティブに変換して考えます。
その結果相手を縛り付けてしまったり、相手の言いなりになったりとあまり健康的ではない恋愛の形になることも。
恋愛依存のリスク3選
「恋愛してたら楽しいし、恋愛依存で何か問題あるの?」とお思いの方もいるかもしれませんね。実は恋愛依存になると以下のようなリスクが発生することがあります。
1.結婚が遠のく
恋愛依存に陥っている女性はなんでも相手の言いなりになってしまうせいか、すぐに男性に飽きられてポイ捨てされてしまうことがあります。
なんでも相手に合わせることがベストではないということを知らないので、同じタイプの男性ばかりを好きになり、ポイ捨てされての繰り返し。
そのせいでなかなか結婚ができず、新しい相手に出会っても結婚したいがためにまた相手の言いなりになって捨てられてという負のスパイラルから抜け出せなくなります。
2.友人が減り寂しい毎日になる
恋愛依存になると、友達より彼氏を優先してしまうようになります。
「彼氏と会うから」と友達との約束をキャンセルばかりしていると、だんだん周りから友人が減ってしまうことにも繋がります。
男性は星の数ほどいますので、作ろうと思えば彼氏はいくらでも代わりがいます。しかし友達は作ろうと思ってもなかなかできないほどかけがえのない、大切な存在。
その大切さに気づかないままだと、誰にも相手にされず、ひとりぼっちになって寂しい毎日を過ごすことになる可能性も。
3.浮気されやすい
恋愛依存の女性は目の前の彼氏しか見えていないので、基本的に彼に嫌われないよう、いつも彼の背中を追いかけて、なんでも言いなりになって尽くします。
しかし男性は狩猟本能から、女性に追われるより追いたい生き物です。自分の言いなりになる女性にはすぐに飽きてしまい、よその女性に目移りしやすくなります。
その結果浮気され、あっさりフラれてしまうという事態にも繋がります。また恋愛依存の女性は激しい束縛をしがちなので、ウザがられて逆に浮気されてしまうことも。
恋愛依存を克服!彼氏に依存しない方法5選
「実は恋愛依存かもしれない」と自分で気づくことが、恋愛依存を治す第一歩。
本格的に恋愛依存から抜け出すための方法を5つご紹介します。恋愛依存から抜け出したいと思ったら今すぐ実践してみてください。
1.他のカップルの付き合い方を知る
恋愛に依存しているときは、非常に視野が狭くなっている状態です。
自分と彼氏の現在しか見えていないので、他のカップルがどのような付き合い方をしているか知らないことが多いでしょう。
改めて冷静に、友人カップルの付き合い方とあなたと彼氏の状況を比べてみて、まずは健全な付き合い方を知ることが必要です。
特に周りから「いいカップルだね」と言われているカップルの付き合い方を参考にしてみましょう。
2.自己肯定できるよう自分を好きになる
自己肯定ができるようになれば、恋愛依存から脱却できる可能性は高まります。
恋愛依存の人が、恋人に執着するのは、自分を肯定してくれる人によって自己確認しているからです。
その状況を抜け出すには、自己肯定できるようになるのが近道。
たとえ小さなところでも、自分を好きになれれば、彼氏に肯定されなくても自身を認められるようになり、恋愛依存から脱出できるでしょう。
3.彼氏優先ではなく自分優先にしてみる
いつもいつも彼の意見に賛同して言いなりになるのではなく、気持ちが乗らない時は「NO」という勇気を持つことが大切です。
それぐらいで嫌われるなら、そんな男性は自分の言いなりになる都合のいい女が欲しかっただけのこと。
彼氏と自分は別の人間ですから、別の意見があって当たり前。自分の意志を一番に考えて、たまにはあなたの意見を貫いてみましょう。
4.恋愛以外の楽しみを見つける
恋愛のことしか考えられない恋愛依存と暇人は紙一重であるといえます。
恋愛だけが人生を彩ってくれているわけではありません。その恋が終われば後に何も残らないと気づくことも必要。
長期的に楽しめる趣味を見つけたり、夢中になって打ち込める習い事をしてみたり、友人と旅行に出かけて親交を深めてみたりと、恋愛以外の楽しみにも目を向けましょう。
5.距離を置いて客観視する
恋愛に依存している状態が自分でもよく分かっていて、でも抜け出せなくて辛い…。
そう思ったら、今の彼氏とは距離を置いてみましょう。
心も身体も依存していた彼から離れてみることで、本来の自分を取り戻せるでしょう。
彼がいない間の自身の行動を客観視してください。好きなものを食べ、好きな服を着て、好きなことをする。全て自分判断です。
彼がいなくても大丈夫だと理解したら、別れて関係をリセットすることをおすすめします。
恋愛依存には様々な特徴があります。自分にも当てはまるものがあると気づいた方もいるのではないでしょうか。
自分が恋愛に依存していると思ったら、一度その恋愛が自分にとって本当に大切なものであるかを考えてみるのも良いでしょう。
大好きな人と恋愛をしているのに辛い、疲れる、本当の自分ではない気がする。そう客観的に思えたら、恋愛依存から抜け出す出口はすぐそこに見えています。
恋愛依存から抜け出して自分なりの幸せを掴むためには、恋愛をしていなくてもしっかりとそこに存在する、本当の自分を大切にすることから始めましょう。
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