結婚しない人も珍しくなってきましたが、まだまだ「結婚したくない」と堂々と言える雰囲気ではありません。
結婚したくないと思っていても、漠然とした心細さを抱えている女性も多いでしょう。
独身主義との向き合い方や結婚しない人生の素晴らしさはどこにあるのかなどを紹介します。
目次
結婚したくない女性が増えている理由7選
結婚したくないと考える理由を紹介します。女性が結婚しなくても楽しく生きていける世の中になってきましたね。
1.経済力があるから
「男性は外で働き、女性は家庭を守る」という家族像は過去のものになって久しいです。
家電の発達や価値観の変化などで、女性が働きやすい環境が整いつつあります。
男性の経済力に頼らなくても大丈夫になってきたため、結婚しないという選択肢も身近です。
もはや「生きるため」という理由で結婚する必要はありません。
2.理想の相手が見つからないから
自分で稼げるからこそ、結婚相手に妥協はできません。
結婚しなくても困らないので、心底好きだと思える相手でないと結婚する意味がないからです。
そして、そこまで想える相手と出会うためには努力が求められます。
時間もお金もかかるうえに、最高の男性と出会う保証などありません。
出会いの場では相手に振り回されたり値踏みされたりなど、不愉快な思いをする機会も多いです。
現状の生活に満足していれば、そこまでして結婚したいというモチベーションは湧きません。
3.親もついてくるから
結婚は当人だけの問題ではありません。夫の両親や親族との付き合いも発生します。
両家で親戚づきあいの価値観が違うと、苦労が多いです。
冠婚葬祭や盆暮れなどに、濃厚な親戚付き合いがあるかもしれません。厄介な親戚がいる可能性もあります。
結婚をしなければ、煩わしさと無縁です。
4.子どもが嫌いだから
子どもが苦手で、子育てをしたくないと考えている女性は結婚願望もありません。
毒親育ちなど、家庭環境が悪くトラウマがあると子育てに恐怖を感じます。
明確な理由があって子どもが嫌いというわけではなく、「特に興味がない」「子育てよりも優先させたいものがある」という女性も多いでしょう。
妊娠出産は命がけですし、子育ては思い通りにならないことの連続です。
子どもを持たない人生を望んでいる女性は生涯独身一択になります。
5.男性不信だから
恋人に裏切られた、男性に嫌な目にあわせられた、周囲の女性が男性関係で苦労しているのを目の当たりにした、などで男性不信や男嫌いになっている女性は結婚を望みません。
男性に頼らず、独身貴族を満喫したいです。
恋愛よりも仕事や趣味に重きを置いた生き方を選びます。
口説いてくる男性は敵に見えてしまうことも。
おひとり様でいるほうが、心が安定します。
6.干渉されたくないから
結婚すれば時間もお金も独身と同じようには使えません。共働きでも、収入や貯蓄は夫婦の共有財産です。
お風呂やテレビを見る時間もある程度譲り合いが求められます。
家や車、旅行など、大きな出費は2人で決めるので、好みが違えば、折り合いが必要です。
専業主婦や扶養内で働く場合は、生活費の大半を夫に頼ることになります。
独身ならば、そのようなわずらわしさはありません。
7.仕事を辞めたくないから
結婚相手の要望、転居、育児などにより、それまで通りの仕事ができるとは限りません。
結婚後も変わらずに働く女性も多いですが、結婚を理由に仕事を離れたりセーブしたりする女性も少なくありません。
夫の転勤や家庭事情、育児などは頑張ってもどうにもならない場面が多いです。
誰に気兼ねすることなくキャリアを築いていきたいタイプ女性にとって、結婚は幸せよりもリスクだと捉えます。
8.メリットがないから
上記の1~7の理由を一言で表すと「結婚=面倒」です。
経済的に自立していると、女性は結婚にメリットを見い出せなくなります。
仕事や趣味が充実し、友達や恋人など人間関係に恵まれていると、結婚の必要性が見つかりません。
満たされている女性ほど、結婚によって人生が狭められてしまうと考えます。
大人の女性は「結婚=幸せ」と信じられるほど、おめでたくはありません。
「結婚したくない」女性は約2割もいる
平成25年度の内閣府調査によると、20~59歳までの未婚の男女で「結婚するつもりがない」と回答した人は23.5%でした。
また、生涯未婚率も年々上昇しています。
「結婚して当たり前」という考えは一昔前のものです。今後ますますおひとり様用のサービスが増えてくるでしょう。
結婚したくない人にとって、もっと生きやすい世の中になっていくと予想されます。
結婚したくない女性に聞いたメリット10選
20~40代の結婚したくない女性20人に、アンケートの協力をしていただきました。
複数回答可で、結婚しないメリットについて聞きました。
1.とにかく気楽
独身主義者の女性が口をそろえて言う言葉は「気楽」です。
既婚女性は何かしら旦那への不満を抱えています。既婚女性と話せば必ず「旦那の愚痴」が出てくるものです。
他人と生活を共にするのは楽ではありません。
一説によると、新婚の時にかかるストレスは親の死に匹敵するのだとか。
結婚しなければ夫やその親族への気遣いは発生しません。自分のためだけにお金も時間も使えます。
良いことも悪いことも全て自分だけの問題なので、とても気楽です。
2.お金が貯まる
実家暮らしならば意識して節約しなくても、高給ではなくても、ぐんぐん貯金が増えます。
今回アンケートに協力していただいた女性でも、実家暮らし10年で800万円以上貯められたという一般事務の方がいました。
マンションをローン無しで買った人もいます。
結婚式や教育費などとも無縁です。
実家にお金を入れ、趣味も楽しみつつ、貯金もしっかりできます。
3.親孝行できる
「孫の顔を見せる」ことだけが親孝行ではありません。
一緒に旅行したり実家の手伝いをしたりなど、様々な方法があります。
そして何よりの親孝行は、あなたが幸せでいることです。
不幸せな結婚生活を送っているならば、何人孫がいようとも、親は安心できません。
離婚によって、孫と永遠に会えなくなるケースもあります。
4.思いっきり働ける
独身ならば、誰に気兼ねすることもなく、思いっきり働けます。
キャリアを築いたり仕事を通して自己実現を図ったりすることが可能です。
既婚者だと転勤や昇進、残業、出張などを命じられた時、家族の顔がよぎり、素直にチャンスを喜べません。
子どもを育てながら仕事を続ける女性ももちろんいますが、独身者と同じエネルギーを仕事に注ぐことは極めて難しいでしょう。
5.趣味を楽しめる
結婚すると自分の為だけにお金や時間を使えなくなります。
さらに子育て中は子どもを優先するあまり「自分が好きなこと」を見失いがちです。
筆者の周りにも出産を機に趣味から離れてしまった友人が多くいます。
筆者はなんとか趣味を再開しましたが、独身の頃と比べて使うお金も時間も半分以下です。
独身ならば、ずっと自分の趣味に没頭できます。気を遣う相手も、文句を言ってくる人もいません。
6.交友関係を楽しめる
独身ならば自分の居たい場所で、関わりたい人とだけ関わることができます。
夫側の親戚づきあいやママ友などとは無縁です。親戚やママ友そのものが悪いのではありません。
しかしこれらのコミュニティは狭くて閉じています。
それが性に合う人と合わない人がいますが、今この記事を読んでいる女性はおそらく後者でしょう。
平日は仕事で社会と広く関わり合い、オフは好きな場所で好きな人と関わることに幸せを見いだせるタイプです。
7.純粋に恋愛できる
結婚を考えて恋愛をする場合、相性だけでなく経済力や将来性、親戚関係なども考慮して相手を選びます。
最初から結婚しないと決めているのならば、男性の条件面を気にする必要はありません。
純粋に「好き」という気持ちだけで恋愛できます。
さらにマイホームや子どもなど、2人で責任を持たなければならないものもないので、嫌になったらすぐにさよならが可能です。
8.子どもを期待されなくて済む
「結婚=出産」の考えは今も根深いです。
「結婚まだ?」にうんざりしている人も多いでしょう。結婚後はこれが、「子どもまだ?」になります。
「結婚よりもさらにデリケートな子どもについて、とやかく言われたくない」という回答が集まりました。
既婚で子供がいないと、生理が重くて受診したのに「早く子どもを産みなさい」と大真面目に言う先生すらいます。
結婚しなければ、少なくとも子どもについては何も言われません。
9.自分を犠牲にしなくて済む
結婚生活は我慢の連続です。
好きで結婚した相手でも、インテリアや食の好みが違えば妥協点を探さなければなりません。
自分の意見を封印し、相手に合わせることもあります。
さらに、子育て中ともなれば、自分のことは常に後回しです。
外食するお店も、服装も、タイムスケジュールも子どもに合わせます。
結婚しなければ、自分の好みを貫けます。
10.好きな時に旅行ができる
今回アンケートに協力していただいた女性の中にも旅行愛好者が多かったです。
「自分の行きたいタイミングで、自分の生きたい場所へフラリと出かけられる自由はなにものにも代えがたい」と仰っていました。
オーロラを見に行った、離島で一週間ぼんやりした、推しの全通など、いろいろ楽しまれているようです。
結婚すると「旅行は家族旅行だけ」になりがちで、こうはいきません。
結婚生活や子育ても貴重な経験ですが、このような経験もそれに匹敵するくらい得難いものです。
結婚したくない女性が気を付けるべきこと
結婚したくない女性が、その選択を自信に満ちて歩み続けるための注意点をまとめました。
1.親への説明
親世代は「結婚・子育てこそが女性の幸せ」「孫の顔を見せるのが親孝行」という考えがまだまだ強いです。
親が結婚や孫を楽しみにしているならば、自分の意思をしっかりと伝えましょう。
親に理解して欲しいのならば、まずは自分が親の気持ちを理解することが大切です。
「親は考えが古い」と切り捨てれば、親もあなたを受け入れられません。
親は結婚し、あなたを育てて幸せだったからこそ、あなたに同じ生き方を勧めています。
その点を汲んだ上で、あなたの目指している生き方を説明しましょう。
2.老後資金
結婚しない場合、自分だけで老後に備える必要があります。
独身で自分のためだけにお金を使えるといっても、散財は危険です。
今の自分の為のお金と、将来の自分の為のお金のバランスを大切にしてください。
また、病気になったりケガをしたりした場合のリスクも考慮しましょう。
3.世の中の偏見
世の中には30歳を過ぎると「売れ残り」と考える人もいます。
自分のことを「かわいそう」だと言ってくる人の言葉に、耳を傾ける必要はありません。
せっかく自由な生き方を選んだのですから、偏見に囚われて不自由な思いをしてはもったいないです。
もしも不安になる瞬間があったら「今の不安は、既婚者に押しかかる煩わしさと同じものだから、難しく考える必要はない」と思いましょう。
稼ぎやすくなってきたことや、価値観の変化によって、結婚を選ばない女性が増えてきました。
独身女性ならではのメリットはたくさんあります。
自由で身軽な生き方を楽しんでください。