宗教を信じる彼氏と今後も付き合っていくべきかの判断は最終的に自分自身でしなければなりません。
ここでは別れるべきかどうかの判断基準、そして付き合っていく場合の受け入れ方とやっておくべきことを紹介します。
彼氏が大切に信じているものとどう折り合いをつけるのか、あるいは諦めるのかを考えていきましょう。
目次
彼氏が宗教に入信している場合に起こりうる問題
彼氏がなんらかの宗教の信者である場合、付き合っていく上で発生しやすいトラブルを紹介します。
当人同士だけで解決が難しいものも多いです。
周囲から反対される
家族や友人から交際や結婚を反対される可能性があります。
クリスマスや初詣などをライトに楽しみ、熱心な信仰とは無縁な生活を送ってきた人にとって、本格的な宗教活動や信者を理解するのは難しいです。
なんか怪しそう、怖そう、事件を起こしそう、洗脳しそう、お金を巻き上げられそうなどと心配します。
実際に宗教がらみの事件は、調べてみるとたくさん見つかります。
大切な家族や友人であるあなたを守りたいという気持ちから反対するのです。
家族が勧誘される
勧誘はほとんどの宗教で推奨されている活動です。
あなたはほぼ100%勧誘されます。
それだけにとどまらず、あなたの家族も勧誘に巻き込まれることもあるでしょう。
勧誘のしつこさは教義や人によって違い、1度パンフレットを渡されるだけの場合もあれば何度も何度も集会に誘われる場合もあります。
家族との仲が悪くなる
最終的には家族が彼氏とあなたのことを理解してくれたとしても、わだかまりが残り、家族の仲にヒビが入る可能性があります。
冠婚葬祭や季節のイベントごとにギクシャクするかもしれません。
彼氏や結婚などの話題が地雷になる場合もあるでしょう。
熱心な信仰心と無縁で生きてきた人にとって、家族が宗教に熱心な人と仲良くなるというのは簡単に受け入れられるものではありません。
人間関係が変化する
宗教に対して否定的な考え方をする人は少なくありません。
入信している彼氏と交際をすることであなた自身も否定的な目で見られ、友人関係などが悪くなる可能性があります。
友達同士で気軽に寺社を観光したりお守りを買ったりできなくなるかもしれません。
一部の過激で悪質な宗教と同一視される場合もあるでしょう。
近所で悪い噂を流される
結婚して一緒に住むことになり、近所の人に彼氏の信仰がバレれば悪い噂を流されて居心地の悪い思いをする可能性があります。
日本における宗教の理解は乏しく、偏見は大きいです。
特に大きな声でお祈りをする、家の外に何かを飾る、近所で勧誘活動をするなどの行動は噂の餌食になりやすいでしょう。
子どもができても「○○さんちの子と遊んではいけません」と言われてしまったりママ友ができにくくなったりする可能性もあります。
彼氏に宗教をやめてもらう方法
彼氏が入信していると困りごとが起きやすいです。
とはいえ、長年信じていた宗教をやめるというのは簡単なことではありません。強引な方法は破局に繋がります。
彼氏にやめてもらうための働きかけ方を紹介します。
宗教をやめるメリットを伝える
宗教をやめることで得られるメリットを伝え、説得しましょう。
自由に使えるお金や時間が増えるなどは説得力があります。
彼氏が信仰に基づいた生活に疲弊しているような場合、特に効果的です。
あなたが有意義な時間やお金の使い方、そして人生の楽しみ方を教えてあげましょう。
悪影響があったことを伝える
彼の宗教に入信して、自分が悪影響を受けている場合、それを彼氏に伝えるのも効果的です。
信仰の悪影響を理解できていなかった彼氏が、彼女のために信仰から距離を置いてくれる可能性があります。
悪影響は例えば
- ・おかしな人だというような目で見られて辛い
- ・日常生活の制限が大きくて窮屈
- ・強制的に欲しくないものを買わされる
- ・やりたくないことを強制される
- ・地獄や罰を恐れてリラックスできない
などです。
彼氏が当たり前と受け入れているものを「当たり前じゃない!」と伝えてください。
家族との縁を切ってもらう
彼氏の家族全体が入信している場合や彼氏が二世・三世である場合、家族の影響が強くて宗教をやめられない可能性もあります。
そのような場合、家族との縁を切ることで信仰を辞めてくれるかもしれません。
親に強制的に入信させられ、苦しんだ経験のある人の本が多数出版されているので勧めてみてください。
別れると脅す
「宗教をとるか私をとるか」と迫り、やめなければ別れると脅してみてください。
それくらい、重要な問題なのだと彼氏に自覚させるのです。
付き合うのか別れるのかの主導権はあなたが握ります。
あなたを選んだ後も、彼が宗教に未練を見せたらいつでも別れるという意思表示を見せ続けましょう。
彼氏が宗教を選んだ場合は残念ですが、縁がなかったと諦めてください。
宗教に入信している彼氏と別れるべきケース
彼氏に宗教をやめさせる方法を紹介しましたが、難しいのが実情です。
宗教を信仰している彼氏と付き合っていくか別れるかは難しい判断ですが、明らかに別れた方が良いというケースを紹介します。
無理矢理入信させようとする
信者の中には無理矢理勧誘する人もいます。
強引に誘ったり、だまし討ちのように集会に連れて行ったりするのはかなり悪質です。
「その話はしないで」とあなたが言っているにも関わらず、何度も勧誘してくる場合は別れましょう。
付き合い続けても幸せになれません。
宗教への優先度が高すぎる
宗教ありきでスケジュールや出費の予定を組んでいる場合は別れた方がいいです。
特に宗教に関してお金を使い過ぎている場合、金銭面での価値観の相違が深刻な問題になります。
「ちょっと奮発したデートをしようよ」「〇〇記念におそろいのアクセサリーを買おう」などと言っても「そんなお金があるならば寄進したい」「それよりもお守りが買いたい」と言われてしまいます。
そのほかにも戒律などを理由に「〇〇してはいけない(しなければならない)」を几帳面に守って社会生活に支障が出ているようならば別れましょう。
自分の価値観が正しいと思っている
熱心な信者の中には他宗教や無信仰である人に否定的で、攻撃的な態度をとる人もいます。
「俺の言う通りにしないと不幸になる」「俺の信じている宗教こそ絶対唯一」などと言っているのならば歩み寄りは難しいです。
あなたを否定し、攻撃し続ける相手と交際を続けても実りはありません。
彼とうまく付き合っていくために考えるべきこと・すべきこと
入信している彼氏と付き合い続けていくと決めた場合に考えておくべきことやすべきことを紹介します。
偏見がない状態で宗教について考えてみる
宗教に偏見や先入観を持っていて、条件反射的に宗教を拒絶している人も少なくありません。
フラットな状態で宗教について見てみましょう。
肯定的な考え方が浮かんでくる場合もあります。
合理的で模範的な考えや活動を推奨していたり、社会貢献に寄与していたりする宗教団体も少なくありません。
自分も入信する選択肢を検討する
彼氏を変えるよりもあなたが宗教に入信したほうが話は早いです。
遅かれ早かれ彼氏や彼氏の家族からなんらかの勧誘を受ける可能性が高いので、入信する選択肢があるのならば冷静に考えてみましょう。
ネットで調べたり信者のブログを読んでみたりするのもおすすめです。
宗教については気にしない
周囲への悪影響がなく、自分が入信しなくても不便なことがないのであれば、宗教については気にせずに付き合っていくことも選択肢の一つです。
自分の気にし過ぎで、案外普通に仲良く過ごせるケースもあります。
彼氏がライトな信者であったり、教義が寛容だったりするのならばそれほど難しく考える必要はありません。
彼氏に「お土産でもらったお守り」や「雑誌の星座占い」などの話題を振ってもピリピリしないのならば、気にしすぎる必要はないでしょう。
無理矢理の勧誘は絶対にさせない約束をする
入信しない場合、自分を含む家族や友人に無理矢理勧誘をしないことを約束させてください。
誓約書を書いてもらうのもおすすめです。
勧誘されることは「信仰をやめて」と言われるくらい嫌なものだと彼氏に理解をしてもらえば、お互いの気持ちを尊重して関係を続けていけます。
周囲の人が納得できる説明を考えておく
家族や友人など、周囲の人が「宗教に入信している彼氏と付き合っていても問題がない」と納得できるような説明を用意しておきましょう。
「宗教に入っているなんて、危なくない?洗脳されたりしないの?」などと言われた時に説得力のある返し方を考えておいてください。
- ・私は入信していないし勧誘もされていない
- ・彼は祖父母に付き合っているだけ
- ・お葬式が少し特殊なだけであとは普通だし、他宗教にも寛容
- ・彼は会社では評判が良く、宗教関係以外の人間関係も豊か
- ・この宗教は問題を起こしたことがない
などの言葉で安心させましょう。
クリスマスパーティーや初詣、有名寺社への観光など、さまざまな宗教が絡んだ行事を楽しんでいる写真などを見せると「これなら大丈夫そう」と思ってもらいやすいです。
結婚する前に同棲する
結婚をする場合、いきなり婚姻届けを出すのではなく、数カ月程度の期間を決めて同棲をしてみましょう。
生活を共にすればお互いの本性も分かるので結婚後もうまくやって行けるか具体的なイメージが湧きます。
彼の日常の宗教活動、経済観念、衛生観念、食生活などに合わせられるか、お互いに歩み寄れるかなどを試してみてください。
もしかしたら宗教がらみ以外で気になることがあるかもしれません。
宗教に入信している彼とは慎重に
宗教に入信している彼との交際は周囲から心配されやすく、自分達以外への影響も大きいです。
彼の信仰がどのようなものなのかを見極めるようにしましょう。
付き合いを続けていくのならば勧誘活動や今後についての約束をするのがおすすめです。
また、自分を心配してくれる人に対して納得してもらえる説明が出来るようにしておきましょう。