”プラトニック不倫”をご存知ですか?
「えっ、不倫にも種類があるの!?」と思いますよね。
簡単に言うと、プラトニック不倫は「心の不倫」。
この記事では、プラトニック不倫をする男女それぞれの心理とデートの内容、考えられるリスクをまとめて紹介します。
プラトニック不倫について詳しく知りたいという方はぜひ最後まで見てください!
目次
プラトニック不倫とは何?
”プラトニック不倫”はあまり聞き慣れない言葉なのではないでしょうか。説明していきます。
プラトニック不倫とは
『Platonic(プラトニック)』は、哲人という意味の『Platon(プラトン)』から派生した言葉で、「相手を純粋に思うさま」と言う意味があるようです。
プラトニック不倫は、”相手を純粋に想っている不倫”ということです。
従って、「心の不倫」と言われています。
普通に不倫するのとどう違うのか、法律上の定義はどうなっているのかをご説明します。
プラトニック不倫と一般的な不倫の違い
プラトニック不倫は普通の不倫とどう違うのか、解説します。
一般的な不倫はセックスを伴うケースが多いですが、プラトニック不倫は肉体関係の無い、恋愛を目的とした不倫を指します。
プラトニック不倫の相手はセカンドパートナーと呼ぶこともあり、2番目の理解者というような立場です。
セカンドパートナーに精神的な繋がりを求め、一線は越えず純粋な恋愛を楽しむのがプラトニック不倫の特徴です。
法律で不倫とされる定義
法律的には肉体関係が無いと不貞行為と認められないことが多く、一線を越えない恋愛をしているプラトニック不倫は法で裁くのも難しいです。
よく一般的な不倫の証拠としてラブホテルに入る・またはラブホテルから出てくる写真が使われますよね。
ラブホテルに入る=肉体関係があると見なされるため、そもそもラブホテルに行かないプラトニック不倫は不貞行為とされるケースは少ないです。
プラトニック不倫をする男性心理
一般的な不倫はセックスレスが原因であることが多いですが、セックス無しのプラトニック不倫にはセックスレスであることはほぼ関係ないと思われます。
妻という1番の理解者がいるにも関わらず、なぜ他の女性との精神的な繋がりを求めるのでしょうか。
セックスよりも純愛に重きを置きプラトニック不倫をする男性の心理を4つご紹介します。
刺激が欲しい
結婚することは、日常を共有することです。
毎日同じ顔を見るので、日々ドキドキ感が無くなっていき、いい意味でも悪い意味でも当たり前の存在になってしまいます。
「ちょっと飽きてきたな…」と感じてしまったら、刺激が欲しくなるのが人間です。ないものねだりということですね。
このように夫婦関係がマンネリ化してしまうと、恋愛でドキドキしたいという気持ちが高まり、プラトニック不倫に走る男性が多いようです。
癒してほしい
結婚しても妻に弱みを見せられなかったり、妻の方が稼ぎがいいので肩身が狭かったりすると、男性はストレスを感じてしまいます。
そんな中、妻以外の女性に仕事の相談ができたり弱音を吐いたりすることができることは究極の”癒し”です。
妻の前では頼れる男でいなければいけないというプレッシャーから、妻ではなくセカンドパートナーに自分のウィークポイントをさらけ出します。
カッコつけなくていい、精神状態が楽、という理由でプラトニック不倫をしてしまいます。
恋愛を楽しみたい
奥手でウブな人はプラトニック不倫をする可能性があります。
結婚するまでの恋愛経験が少なく、妻としか付き合ったことがないという男性は「もっといろいろな女性を知りたい」と思っているかもしれません。
また、交際経験があまり無い男性は、女性に対する免疫がついてないのでトキメキやすく「いつの間にか好きになっちゃった…」というパターンが多いです。
身体の関係は無くても相手にドキドキするという感覚を楽しんでいるのだと思います。
断りきれなかった
優しい人特有の「断れない」衝動。
もし相手から積極的にアプローチされたら、優しい人は受け入れてしまいます。
最初は不倫なんかするつもりじゃなかった場合も、「身体の関係が無いなら良いか…」と断りきれずプラトニック不倫をしてしまいます。
仕事で付き合いのある人が相手だと余計断りにくいということもあります。
不倫をする気がないのであれば、はっきりと断ることも時には大切です。
プラトニック不倫をする女性心理
プラトニック不倫をする女性の心理をご紹介します。
女性がセックスをしないプラトニック不倫を選ぶ理由は何なのでしょうか。
一言で表すと、乙女心がプラトニック不倫の引き金となっています。
女性は独身でも既婚でも乙女心を持っているものです。プラトニック不倫をする女性の心理を紹介します。
女扱いされたい
女性はいつまでも女扱いされたいと思う人が多いですよね。
結婚して何年も経つと配偶者からは”家族”と認識されてしまい、女として見られなくなっていくのはよくあることです。
1人の”女性”としてエスコートしてくれる男性を求めてプラトニック不倫をすると考えられます。
デートでの気遣いや、髪や化粧のちょっとした変化に気付いてもらえます。
ずっと一緒にいると男性が無関心になってしまいがちなことに気付いてくれるところに惹かれるのです。
男性がいつまでも少年の心を持っているのと同じように、いつまでも乙女心を持っているということです。
他の男性とも接したい
こちらは結婚してからは専業主婦になった方に多い心理です。
専業主婦になると家から出ることがほとんどなく無くなり、他の男性との接触が少なくなりますよね。
旦那さんとだけ接しているうちに他の男性に興味が湧き、プラトニック不倫に足を踏み入れると考えられます。
自分や旦那さんの知らないことを教えてくれたり、家庭の愚痴を聞いて欲しかったりと理由はさまざまです。
結婚してから狭まってしまった自分の世界を、プラトニック不倫で少しでも広げようとしているのです。
ときめきが欲しい
「恋愛をしてドキドキしたい」という気持ちが強い恋愛脳な女性に多い心理。
結婚生活をしていくと、結婚初期のようなトキメキが不足していて、人と愛し合っている感覚が薄れてしまいますよね。
恋愛をしていると生活にハリが出てきますし、女性はさらに美しくなる気がします。
また、旦那さんのことを1度男性として見られなくなると、元に戻すのは難しいもの。
プラトニック不倫をすることでトキメキを得ようとしていると考えられます。
プラトニック不倫のデートとは
一線を越えない関係が大前提のプラトニック不倫。肉体関係なしにどんなデートをしているのでしょうか。
一般的な不倫とは一味違う、プラトニック不倫のデート内容や時間帯、スキンシップについて紹介します。
食事やお茶だけのデート
プラトニック不倫は精神的な繋がりが目的の不倫です。
一般的な不倫ではホテルに行くのが主流ですが、プラトニック不倫では2人が落ち着ける場所が主流となっています。
心を通じ合わせるコミュニケーションを大事にするため、食事やお茶でゆっくり会話を楽しみます。
外食してお酒を飲むことがあっても、酔った勢いで一線を超えるようなことはありません。
配偶者には話しにくいことを話してお互いの気持ちが落ちついたらちゃんと家に帰ります。
昼間のデートが多い
プラトニック不倫では、昼の時間帯もデートをしていることがあります。
一般的な不倫は平日の夜にホテルで密会、というイメージですが、プラトニック不倫のデートは気晴らしや癒しが目的です。
お散歩をしたり、普段行かないような場所でのお買い物をしたりして楽しみます。
肉体関係の無いプラトニック不倫なので、人目が多い場所へ行くことにもあまり抵抗がありません。
ありきたりなデートかもしれませんが、女性は乙女心を満たすことができ、男性は精神的に解放されるのです。
手をつないだりハグしたりするだけ
一線を越えない関係といいつつ、手を繋ぐ、抱きしめ合うという軽いスキンシップはあります。
お互いの愛情確認にハグをしたり手を繋いだりするのがプラトニック不倫。
キスをするカップルもいますが”キスは一線を越えるか越えないか”、お互いの共通理解が必要になってきます。
どこまでがOKでどこからがNGなのかは関係維持を左右する問題なので両者が納得のいく触れ合い方を決めておくのが大事です。
デートのない日は連絡を取り合う
家族や仕事の事情で予定が合わず会えない日もありますよね。
デートのない日はプラトニック不倫の関係であっても恋人同士のように毎日メッセージを送り合います。
「おはよう」などの挨拶はもちろん、他愛もないやりとりをすることもあれば電話で話すこともあります。
基本、急用以外の電話は相手への好意が無いとしませんよね。電話ができる関係は親密である証拠です。
メッセージのやりとりや電話をすることで、会っていなくても恋人気分を味わいます。
プラトニック不倫にリスクはない?
一般的な不倫はとてもリスクがあります。では、プラトニック不倫の場合、危険性はあるのでしょうか。
デートはカフェやショッピングモールですから、バレても「友達」と言ってしまえるので危なくないのではないかと思いがちですよね。
しかし、一線を越えない関係ではあるものの、心は強く通じ合っているので多少のリスクがあるようです。
プラトニック不倫にありがちなリスクをご紹介します。
心の繋がりから相手に依存してしまう
純愛を楽しむプラトニック不倫は精神的な繋がりが深いです。
相手のことをとても理解していて、お互いに居心地が良くて何でもさらけ出せる関係の2人。
しかしその精神的な繋がりが強い分、相手に依存しやすい傾向があるようです。
好きな気持ちが大きくなりすぎて、いわゆる「あなたがいないと生きていけない!」という状態になってしまいます。
家庭を持っていながら不倫相手に依存してしまうのは自分も辛くなってしまうことです。
プラトニック不倫の相手とはセックスをしなくても、精神的には深く混じり合っているので依存しすぎず、程よく距離感をとると良いでしょう。
いつ肉体関係になってもおかしくない
お互いの感情が爆発して肉体関係に発展する可能性もあります。
最初は肉体関係は持たないと約束したとしても、ずっとその約束を貫くことは簡単ではありません。
もし相手からセックスに誘われたとしたら、「気を許している相手だし別にしても良いか」という考えになりがちです。
1度身体の関係を持ったら何度も繰り返してしまうのは目に見えていますし、プラトニック不倫のはずがいつの間にか一般的な不倫になってしまいます。
どうしても肉体関係を持ちたくない場合は「セックスに誘われたらその時点でお別れする」など自分の中で決意しておくことをオススメします。
慰謝料が発生するパターンがある
基本的にプラトニック不倫は「不倫」と認められにくいです。
しかし、お互いの恋愛関係が認められて慰謝料が発生したケースもあるようです。
「YはAとの間で、婚姻を約束して交際し、Aに対し、Xとの別居及び離婚を要求し、キスをしたことが認められ、これらの事実はXに対する不法行為を構成すべきである」
(参考:平成20年12月5日東京地裁判例)
キスをしただけ、写真を持っていただけで不貞行為とすることは難しいのですが、場合によっては慰謝料が発生することがあります。
一般的な不倫と比べたら額は少ないと思いますが、慰謝料が発生するリスクは多少なりともあると思っていたほうがいいですね。
関係が長く続きやすい
プラトニック不倫は関係が長続きする傾向があります。
肉体関係がない分、罪悪感が少ないので「いい加減この関係やめたい…」と思いにくいです。
気持ちの面でお互いがとても満たされて支え合っているため、急に別れるのは受け入れ難いのでしょう。
ダラダラ関係を続けるとなかなかやめにくいのが不倫関係。
依存したり、肉体関係を欲したりしないうちに上手に縁の切れ目を見つけることをオススメします。
プラトニック不倫の相手と結婚できる?
心が通じ合っているプラトニック不倫の2人。
「不倫してるよりむしろ結婚したほうがうまくいくんじゃないの?」と思いますよね。
しかし不倫関係から結婚を望む場合、重要なのは既婚者側の夫婦の離婚を確実に成立させることです。
プラトニック不倫が原因で離婚をするにしても、不倫については隠して離婚しなければなりません。
夫婦両方が合意をしたら離婚は成立しますが、夫婦仲が良い場合など、他に理由がなく片方が離婚を拒否したら離婚は難しくなります。
結婚したいと思ったら不倫で括られる関係から登り詰めるよりも、独身同士で交際して結婚へゴールするほうが無難です。
一般的な不倫とは違う味のあるプラトニック不倫。
2つの不倫の違いやリスク、プラトニック不倫をする理由が分かりましたでしょうか。
身体の関係は無い純愛と言いつつ、他人から見たら同じ不倫です。
白い目で見られる可能性もありますので、プラトニック不倫をしている方はリスクも考えてハマりすぎないようにしましょう!
1度ハマってしまうと抜け出すことに一苦労してしまいます…。
自分の本当の幸せは何なのかを考えて楽しい恋愛をしてくださいね!