彼氏があなたを徹底的に束縛する場合や、喧嘩のたびに暴言を吐く場合、あなたの彼氏は「DV彼氏」の可能性があります。
この記事では、DV彼氏とは何なのか、どんな行動がDVになるのか、そして何より、どうすればDV彼氏に対処できるのかを解説していきます。
「そこまでひどいことはされてないと思うけど…」という方も、知っておいて損はありません。
ぜひ最後までじっくり読んで、恋人からの暴力についての知識をつけましょう。
目次
DV彼氏とは?
ドラマや小説の影響で広く知られるようになった、DV彼氏。
いったいDV彼氏とはどんな存在なのか、ここで今一度しっかりと確認していきます。
DV彼氏の定義
DV彼氏の「DV」は「ドメスティック・バイオレンス」の略です。家庭内暴力という意味です。
もともとDVは配偶者からの暴力を指していましたが、今では配偶者だけではなく、親しい関係・恋人関係にある相手からの暴力も含みます。
「DV彼氏」は、暴力をふるう恋人・彼氏という意味になりますね。
DV彼氏は意外と近くにいるかも
「彼氏からの暴力なんて、めったになさそう」という声もありますが、実はDVの被害に遭っている女性はかなり多いんです。
国の調査によれば、交際相手からの暴力を受けた経験がある女性は、なんと6人に1人。
気付いていないだけで、友達の彼氏やあなたの彼氏がDV気質である可能性も十分考えられます。
これってもしかしてDV?確認したいDVの種類
ひとくちに「暴力」とは言っても、DVにはさまざまな種類があります。
ここでは、DV彼氏がふるう可能性のある5種類の暴力を見てみましょう。
「これはDVなの?」と疑問に思ったときには、これから紹介する5つの暴力に当てはまっていないかをチェックしてみてくださいね。
身体的暴力
DVの種類の1つ目が、身体的暴力です。
身体的暴力は殴る、蹴るなど明らかに暴力とわかるものだけではなく、物を投げる、突き飛ばす、髪を引っ張るなどの行為も含まれます。
イライラして物に当たるのも、身体的暴力の入口と言えるでしょう。
精神的暴力
DVの種類の2つ目は、精神的暴力。
怒鳴りつける、相手の嫌がる言葉を連発する、暴言を吐く、意図的に無視するなど、相手の心に傷をつける行為です。
何度言っても、「ブスだ」「デブだ」といった容姿を罵る行為が改善しない場合も、DVに当てはまります。
心の傷は見えにくいので、被害者も「これくらいはDVじゃない」と思いがちで、DVの発覚が遅れがちです。
経済的暴力
続いてのDVの種類は、経済的暴力です。
経済的暴力はお金を借りたまま返さない、交際相手に借金をさせるなどの行為が含まれます。
また、相手に仕事を辞める・変えるように要求するのも経済的暴力になる可能性があるんです。
相手から経済力を奪って、自分の支配下に置こうとするDV加害者もいます。
性的暴力
カップルの間では性行為があるのが一般的ですが、性行為のトラブルも、場合によってはDVとみなされます。
たとえば、相手が何度も拒否しているにもかかわらず性行為を強要するのはDVです。
避妊に協力しない、「子供を堕ろせ」と命令するのももちろんDV行為の一種。
性的なことは周囲に相談しにくいため、精神的暴力と同じく性的暴力の発覚も遅れやすいのが問題です。
社会的暴力
最後に、相手の社会生活を制限する社会的暴力についてです。
社会的暴力は、「行き過ぎた束縛」と考えるとわかりやすいでしょう。
友達や家族との連絡を取らせない、外に行かせないなどが、社会的暴力の代表的な例。
相手に逆らって家族と連絡を取ると、身体的暴力や精神的暴力を受けることもあります。
DV彼氏の特徴12選
あなたやあなたの友達の彼氏がDV気質を持っているかどうか気になる場合、これから紹介するDV彼氏の特徴12選を読んで、当てはまるところはないか探してみてください。
ここで紹介する特徴はすべてのDV加害者に当てはまるわけではありませんが、DV加害者の多くに見られる特徴です。
複数の項目に当てはまっていたら、少し警戒しておいてもよいかもしれません。
1.プライドが高い
DV彼氏は基本的にプライドがかなり高いです。
とはいっても、よい意味でプライドが高いわけではなく、自分へのコンプレックスから、異常なほど「立場」や「勝ち負け」にこだわっているだけ。
恋人との付き合いでも、すぐに「立場が上か下か」を気にします。
2.幼稚で未熟な性格
「我慢するべきところはする」「先のことを考える」など、大人として当たり前のことができない彼氏は、潜在的にDV気質を持っているかもしれません。
幼稚で未熟な性格のため、彼女が自分の思い通りにならないときにも我慢できず、暴力に訴えかける可能性があるからです。
3.自分の非を認めない
勝ち負けにこだわるDV彼氏は、絶対に謝りません。
どんなに無茶な論理でも、最後は自分が勝ったと思わなければ気がすまないのです。
たとえ自分が100%間違っていても、彼女に「ごめん」を言わせようと、あの手この手で攻撃を繰り返します。
4.周りの人からの評判はいい
DV彼氏のちょっと意外な一面が、周囲からの評判がよいこと。
暴力性が出るのは彼女の前だけで、会社の仲間や友達からの評判がよいDV彼氏もたくさんいます。
家では暴力をふるっても外では優しく接してくれると、「これはDVなのかな…?」と彼女側が確信を持てないケースも。
5.気分に波がある
彼氏からのDVを受けたことのある女性がよく言うのが、「いつ機嫌が変わるのかわからなくて怖い」ということ。
それだけ、DV気質のある彼氏の気分には波があるんです。
しかもその理由はほとんどが謎。
なぜ落ち込んでいるのか、なぜいきなり無口になったのか、その理由を彼女に話してくれることはありません。
6.小さなことにもすぐ怒る
気分の波とも関係がありますが、DV彼氏は本当に小さなことでもすぐに怒ります。
彼女の言動に対しては敏感に反応します。冗談も通じない時があるほど。
ドライブしていて道が混んでいた、コンビニに自分の買いたい商品がなかったなど、それほど怒るほどではないことに対しても、沸点が低いのが特徴。
暑い、寒い、雨が降ったなど、どうしようもないことにも怒ることがあります。
7.怒りを抑えきれず物に当たる
「身体的暴力」の項目でも紹介したように、怒りを抑えきれずに物に当たるのもDVの入口。
イライラするとすぐに物を投げたり、乱暴にドアを閉めたりする彼氏には注意しましょう。
たとえあなたに物を投げつけているわけではなくとも、物を投げること自体があなたを脅す行為だからです。
8.お店でクレームをつける
DV彼氏は、立場の弱い人には強く、立場の強い人には弱く出る傾向があります。
そのため、自分が圧倒的に上の立場になれる飲食店などでは、偉そうな態度を取ることも。
ちょっとしたことでお店にクレームをつけたり、店員に横柄な口調で接する彼には要注意ですよ。
9.よく人の悪口を言う
DV彼氏の頭の中には「いつでも自分が上の立場でいたい」という思いがあるため、自然と人を見下し、悪口を言います。
特に、芸能人やその場にいない知り合いなど、悪口を言っても反撃してこない人への攻撃はお手の物。
まるで自分が世界で一番偉いかのように、相手を批判・非難するのです。
10.束縛が激しい
DVの種類のうち、社会的暴力とダイレクトに結びついているのが、束縛。
電話の回数や時間、友達・家族との付き合い、習い事や趣味まで制限してくる男性は、DV彼氏、あるいはDV彼氏予備軍と言っても過言ではありません。
11.思い込みが激しい
束縛が激しいタイプのDV彼氏は、思い込みが激しいのが特徴。
少し連絡が取れなかっただけで「浮気だ」と疑ったり、彼女の返事のトーンが少し低いだけで「俺の話を聞いていない」と怒り出したりします。
12.幼い頃にDVを経験している
実はDVには親からの連鎖があり、家庭内暴力のある家庭に育つと、DV加害者になってしまうリスクが3倍にも上がります。
幼いころのDV経験を乗り越えて立派な大人になる人もいれば、トラウマに苦しんで両親と同じような家庭を築いてしまう人もいるのですね。
DVをしてくる彼氏の心理
彼女に対してあらゆる形の暴力をふるうDV彼氏ですが、ほとんどの場合、もとから人を殴ったり罵ったりしたかったわけではありません。
彼女にDVをした後に泣き出したり、土下座して謝る彼氏もいるくらいです。
ここからは、彼氏がなぜDVをしてしまうのか、その心理を5つ見ていきましょう。
不安が大きく人から認められたい
誰でも、人に認められ、愛される経験がないと「自分はダメだ」と不安を抱えるのは当然のこと。
そこで仕事や趣味に打ち込めればよいのですが、不安を解消するために、何でも思い通りになる従順な恋人を求めてしまう人もいます。
それが、DV彼氏です。
DV彼氏は不安で仕方ないため、彼女を過度に束縛したり、彼女を思い通りにしようと暴力をふるっています。
自分が偉いと思いたい
立場が上か下かを気にするDV彼氏は、自分が偉いことを証明し、尊敬されたい気持ちを持っています。
自分は強い存在だ、自分はすごいんだと思いたいからこそ、力で相手を押さえつけるようなDV行為に走ってしまうのです。
そしてその背後には「弱い自分を認められない」というコンプレックスも隠れています。
自己中心的で独占欲が強い
DV彼氏の多くは、彼女と付き合っているのではなく、理想の付き合い方ができる彼女を作り上げようとしています。
つまり、彼女よりも自分の恋愛観や自分の欲求を先に考える、自己中心的なタイプと言えるでしょう。
自己中心的だと「彼女は自分のもの」と考えるようになり、独占欲も強まります。
支配欲が強い
自己中心的な性格、そして解消されない不安やコンプレックスは、支配欲となって登場しやすいのが特徴。
彼女を完全に支配下におけば、自分の力を証明できる上に不安も解消されると感じて、徹底的に彼女を追い詰めるDV彼氏もいます。
強い支配欲は、社会的暴力で彼女を社会から引き離すことにもつながりやすく、注意が必要です。
自分は特別な人間だと思っている
「自分が偉いと思いたい」という心理を通り越して、「自分は特別だ」と感じているDV彼氏も一定数います。
エリートタイプのDV彼氏は、自分に対する特権意識が特に強いでしょう。
仕事や学業が思い通りになった経験をもとに、人間関係も思い通りになると勘違いしているのですね。
DV気質のある彼氏への対処法
もしもあなたやあなたの周りの友達の彼氏がDV彼氏かもしれない場合、ぜひこれから紹介する対処法を覚えておいてください。
今は「DVかな…?自分の自意識過剰かな?」と思う程度でも、想像以上のスピードでDVがひどくなるリスクは十分にあります。
これ以上大変なことになる前に、さっそく4つの対処法を見てみましょう。
まずは相談窓口に相談する
あなたや友達がDVを受けている可能性がある場合、最初にするべきことは公的機関への相談です。
国・県・市などの公的機関にはDV専用の窓口があり、プロが具体的なアドバイスをしてくれます。
こちらが状況を上手に伝えられなくても、しっかりと話を聞いてくれる相談員がほとんどですので、まずは1度電話をかけてみましょう。
物理的に距離を置いて会わないようにする
彼氏のDVがそこまでひどくないケースでは、物理的に距離を置いてみるのも有効な対処法です。
DV加害者・被害者のカップルは、一緒にいればいるほど息が詰まり、お互いに「この関係に出口はない」と感じてしまうことがよくあります。
だからこそ、DVに近い行動が見えた時点で一度物理的に距離を置き、2人の関係がこれ以上こじれないように調整することをおすすめします。
友人や知人に相談する
DV気質のある彼への対処法として、信頼できる友人や知人への相談も考えてみましょう。
自分のDV被害について話すのは恥ずかしいですが、誰かに話すことで、彼の行動を客観的に見てもらえます。
DV被害者の多くは暴力を受けるうちに感覚が麻痺して、「今日は1回も殴られていないし、いいか」などの極端な考えを持ちがち。
あなたの状態を正しく判断するためには、誰かに彼氏との出来事を話す勇気が必要です。
別れる計画を立てる
彼氏のDV気質をはっきりと感じたら、別れる計画を立てましょう。
この後DV彼氏と別れる方法を紹介しますが、DV彼氏との別れは一筋縄ではいきません。
あらゆるトラブルを想定し、荷物の回収や引っ越しのスケジュールなどを事前にきちんと決めておくのがおすすめです。
DV彼氏のことが好きで別れられない…どうすればいい?
彼氏の行動はおそらくDVだとわかっていても、別れを決断できないあなた。
そんな気持ちを感じているのは、あなただけではありません。
DV被害相談センターでも「DV加害者と別れられない」という相談はよく寄せられるそうです。
別れるべきだと思っても別れられないとき、一体どうすればよいのでしょうか?
いくら好きでもDV気質のある男性は危険
まず、大前提として覚えておきたいのは、DV彼氏との交際は非常に危険だということ。
DVはどんな理由であっても許されない行為で、あなたは今その被害に遭っています。
あなたがいくら彼のことを好きでも、彼があなたにしている行為は正当化できません。
厳しい言い方にはなりますが、DV彼氏とは別れるべきです。
彼氏が好きすぎるなら「共依存」の可能性もある
DV彼氏との別れを何度も考えて、実行して、それでもまた戻ってしまう場合、2人は「共依存」という関係にあるかもしれません。
共依存とは、お互いに依存しあった関係のこと。
彼はあなたに依存して、あなたを暴力でコントロールしようとします。
そしてあなたは彼に依存して、「DVをする彼をどうにかできるのは私しかいない」と感じ、彼のそばを離れられません。
共依存は根深い問題で、解決にはプロの力が必要です。
共依存の可能性を自分でも感じるなら、すぐにDV被害相談窓口に電話してみましょう。
子供ができる前に別れないと子供も苦しむ可能性がある
DV彼氏との別れを決断できないときは、将来のことを少し考えてみてください。
あなたと彼の間に子供ができたとして、幸せな家庭を築けるでしょうか?
「DV彼氏の特徴」でも紹介しましたが、暴力がある家庭で育つとDV加害者になるリスクは3倍です。
そして、暴力のある家庭で育った子がDV被害者になるリスクはさらに高く、4倍にもなるんです。
こうなると、あなただけの問題ではありません。
自分以外の人、場合によっては何の罪もない子供を苦しめるかもしれないことに目を向けて、彼との関係を冷静に見つめ直してみましょう。
DVはエスカレートしていくので別れるのがベスト
DV彼氏との別れに悩む理由が「それほどひどいことをされていない」というものなら、「今後もっとひどい目に遭うリスクの大きさ」を考えましょう。
DV気質は黙っていて治るものではありませんし、DVをし続けたからといっていつか消えるものでもありません。
だからこそ、「殴って悪かった」と土下座までする男性が、再びDVをするのです。
それどころか、DVはどんどんエスカレートします。
最初は性的暴力だけだったのが言葉の暴力を伴うようになり、経済的暴力、社会的暴力、身体的暴力と増えていく可能性も、非常に高いです。
逃げ出せなくなる前に、心を強く持ち、別れを決意しましょう。
DV彼氏と別れるには
DV彼氏の危険性をしっかり認識して、別れることを決めたら、いよいよ具体的な別れ方を考えていく段階です。
普通の交際とは違って、DV彼氏と別れるときにはいくつかの注意点があります。
安全に縁を切るために、ここで紹介する4つのポイントを参考にしてみてください。
DVがひどい場合は警察に相談して被害届を出す
もしあなたがひどいDV被害、特に身体的な暴力の被害に遭っているなら、警察に相談して被害届を出すことも考えるべきです。
警察がすべてを解決してくれるわけではないものの、「通報した」という事実があれば、別れた後にDV彼氏があなたにつきまとうリスクが小さくなります。
女性の署員が話を聞いてくれるケースも多いので、あまり心配し過ぎずに相談してみましょう。
電話やメールで別れを告げる
DV彼氏との間では、メールや電話で別れを告げるのがおすすめです。
というのは、対面で別れを告げると、彼に脅されたり、泣きながら謝られたりして、別れの言葉を撤回してしまう可能性があるから。
共依存気味な傾向がある人こそ、直接会わずに、冷静な状態で淡々と別れを告げることを意識してみてください。
直接会う場合はカフェなどで知人と一緒に会う
もしもDV彼氏と直接会って別れるのであれば、2人きりの空間を作らないようにしてください。
2人きりの空間では彼が感情の暴走を止められず、ひどい暴力に発展してしまうかもしれません。
できれば会わずに別れるのがベストですが、どうしても会わなければいけない場合は、カフェなどのオープンスペースで、知人や友人と一緒に別れ話を進めましょう。
別れた後は連絡先を変更し連絡は取らない
いくらDVをしたとしても、一時は彼を好きだったことを考えると、別れの後に寂しさを覚える女性もいます。
しかし、ここで危険なのは連絡を再び取ってしまうことです。
一度連絡を取ると、彼の甘い言葉やその場限りの謝罪にダマされて、またDVの被害を受けるリスクも大。
別れたらすぐに連絡先を変えて、一切連絡を取らないのがベストです。
DV彼氏のことを相談できる公的機関
自分がDVの被害に遭っているかわからないとき、DV彼氏との関係を整理するのが難しいとき、彼に別れを告げても応じてくれないときなどは、プロの力を借りましょう。
ここでは、DV彼氏のことを相談できる5つの公的機関を紹介します。
警察
DV彼氏の相談をするときのベストな選択肢は、警察です。
警察に相談をすると専門機関につなげてもらえますし、場合によってはシェルターへの避難など、身を守ることも可能。
緊急の場合は「110」に、目の前に危機が迫っていないときは「9110」に電話しましょう。
DV相談ナビ(内閣府)
警察以外で、DVに関する相談をどこにすればいいかわからない場合、内閣府のDV相談ナビに電話をしてみてください。
すると、発信地の情報から最寄りの相談機関へと電話が自動転送され、そこで詳しい相談ができます。
電話番号は「8008」です。
DV相談+(内閣府)
内閣府には、DV相談ナビの他にDV相談+という窓口もあります。
DV相談+では電話だけではなくメール、チャットでの相談も可能。
DV相談をしているのが彼にバレるのではないかと怖い方は、DV相談+を選びましょう。
東京ウィメンズプラザ(東京都)
都内在住の方なら、東京ウィメンズプラザに相談するのもおすすめです。
東京ウィメンズプラザではDVの被害に関する相談だけではなく、法律相談、精神科医による面接相談も受け付けています。
心に大きな傷を負ってしまった場合や、DV彼氏に経済的搾取をされている場合には、力強い味方になってくれること間違いなしです。
各市長区村の相談センター
東京以外の方は、各市区町村が提供しているDV相談専用のコールセンターに電話をかけてみましょう。
市区町村の相談センターは地元密着型で、近隣地域の保護シェルターや援助機関との連携もしっかり取れているのが魅力。
「お住まいの市区町村名 DV相談」で検索して、地元のDV相談先を探してみてください。
DV彼氏を訴えることはできる?
今までにDV彼氏からの身体的・精神的な暴力、金銭的な搾取など、多大な被害を受けたことを考えると、彼を訴えたいと感じる女性も多いでしょう。
付き合っているだけの関係でもDVの加害者を訴えることはできるのか、訴えるにはどうすればいいのかを解説します。
DVは犯罪行為になり逮捕される
度を超えたDVは、刑法上の犯罪です。
殴る・蹴るなどの行為は暴行罪・傷害罪に、「ひどい目に遭わせる」などの脅し文句や武器を持って威嚇する行為は脅迫罪に、言葉での暴力は侮辱罪に当たります。
また、性行為の強要も「強制性交等罪」という罪に問われるケースがあるんです。
もちろん、犯罪ということは加害者である彼が逮捕される可能性も。
DVは立派な犯罪なのです。
未婚でもDVで慰謝料が発生する
あなたと彼が同居しているなら、たとえ結婚していなくても、DVによる慰謝料が発生する可能性があります。
彼氏の不法行為(ここではDV)の結果、あなたが精神的な苦痛を受けたため、それを慰謝料で補償するという考え方です。
以前は「DVによる慰謝料発生」は夫婦間だけとされていましたが、法律の改正によってカップルにも適用されるように。
ただし、同居していることが前提ですので、その点だけは注意しましょう。
慰謝料請求は弁護士に依頼できる
DV彼氏を訴える場合、弁護士に相談するのが必須です。
弁護士は法律のプロとして、彼の行為がどのような罪に当たるのか、ふさわしい慰謝料はどれくらいか、どうすればDVの証拠を集めて裁判で勝てるのかなどをアドバイスしてくれます。
無料で相談できる弁護士事務所もありますので、まずは「デートDV 弁護士」で調べてみましょう。
DV彼氏への対処法を知って自分の身を守ろう!
DV彼氏の行動、DVをしてしまう理由、そしてDV彼氏の危険性はこの記事で充分に伝わったでしょうか?
彼氏のDVの兆候から目をそらすと、あっという間に被害が大きくなり、危険な目に遭うかもしれません。
自分の身を守るために、この記事で紹介したDV彼氏への対処法の実践や公的機関への相談を検討してみてくださいね。