「独身=寂しい」の考え方は古いと分かっていても、どうしても辛くなってしまう、という人は多いでしょう。
独身だからこそ、人生にたくさん自分の好きなものと可能性を詰め込めます。
一人時間を楽しむためには行動と考え方が大切です。自分の人生をもっと好きになる秘訣を紹介します。
「独身=寂しい」の図式が古くなった現状
日本の未婚率は年々上昇しています。
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、2020年の生涯未婚率推計値は男性26.7%、女性17.5%です。
そして、2040年では男性30%、女性20%になるだろうと予想をしています。
近い未来、女性は5人に1人が生涯独身です。
独身者は珍しい存在ではなくなりました。
「独身=寂しい」はまだ独身が珍しかった時代にできた図式であり、ただの印象です。
独身がマイノリティーではなくなった現在にあてはめるのはナンセンスです。
「独身=寂しい」にならない女性の特徴7選
独身者にもさまざまなタイプがいます。もちろん、目指すのはエンジョイしているタイプです。
独身生活を謳歌している女性の特徴を見てみましょう。
1.仕事にやりがいを持っている
やりがいを持てる仕事は貴重です。
一生懸命取り組むことで、業績や人材育成に貢献できます。
仕事は収入の安定だけでなく、心の支えにもなる存在です。
社会に参加している、評価されているという実感が自信を与えてくれます。
一方、子育て中の女性は「仕事に集中できない」とフラストレーションを抱えることも少なくありません。
独身者の方が思いっきり仕事に打ち込め、自分を試すことができます。
2.旅行・美容などの趣味がある
自分を大切にすることに注力している女性は寂しさを感じません。
行きたい場所に行き、食べたいものが食べられる環境は独身ならではです。
毎日を自分で選択できます。
自分の気持ちと都合を優先できるので、ストレスがたまりません。
そして、日々の潤いが良い出会いを引き寄せます。
好きなものがたくさんあり、そしてそれらを手に入れられる環境なので、寂しさとは無縁です。
3.結婚に執着しない
独身を謳歌するタイプの女性は「結婚しなければ!」「結婚したい!」というこだわりがありません。
結婚自体には魅力を感じていますが、露骨に男性に媚びたり焦ったりはせず「毎日を楽しく過ごす」を最優先しています。
今よりももっと楽しくなりそうな相手と出会えたら、結婚もやぶさかではありません。
結婚に対して「良いご縁があったら、する」程度に捉えています。
程よく肩の力が抜けているので、独身であるコンプレックスや焦り、既婚者に対するライバル心などを抱きません。
4.「ときめく瞬間」を持っている
いつでもときめきを楽しんでいる女性は魅力的です。
男性に対してだけでなく、ファッションや芸能、家事、インテリアなどさまざまな分野にときめきは存在します。
趣味、服、雑貨、友人、エンターテイメント、テレビなど、さまざまな方面に「好き」がたくさんあるので、寂しくありません。
ポジティブな気分になれるモノで日々が満たされています。
5.誰に対してもフランク
誰とでも気さくに話せる女性は孤独になりません。
交流する人が少ないと、些細なことでピンチに陥りやすいです。
独身女性にとって、他者とのつながりを大切にするのは、自分の身を守ることに繋がります。
悩みがある、体調を崩した、困りごとがある、そんなときに「助けて欲しい」「少し悩みを聞いて欲しい」と気軽に頼れる相手がいることは、心の支えです。
唯一無二の親友だけでなく、「気軽にご飯に誘える」「仕事の休憩時間にお菓子のやり取りができる」くらいの距離感の人間関係も築いておくと、メンタルが安定します。
6.「自分の満たし方」を知っている
落ち込んだ時はスイーツを食べる、気分が晴れない時はスーパー銭湯に行く、疲れた時はたっぷり睡眠を取るなど、自分の満たし方を知っている女性は独身を満喫できます。
いわゆる「自分の機嫌は自分でとる」というやつですね。
自分のコントロールがうまいので、上司や後輩、もちろん同僚からも慕われやすいです。
また、有用なアドバイスもできるので交流の幅が広がります。
周りにストレスをぶつけるのではなく、自分の中に溜め込むのでもなく、上手に付き合うことができる女性は独身既婚問わず魅力的です。
7.損得勘定をしない
日々を楽しく過ごせる人は打算が少ないです。
「あの人は羽振りがいいから媚びておこう」「この人はどうせ家族優先だから優しくしてもなぁ……」などとは考えません。
誰に対しても平等に接するので、好印象を抱かれやすいです。
その結果、独身・既婚・未婚・子どもの有無にかかわらず、多くの人から交流を望まれます。
裏表のない人だと信頼され、あなたが困った時は損得勘定なしに手を差し伸べてくれるでしょう。
「独身=寂しい」と女性が思う原因7選
根強く残る価値観、「独身=寂しい」の原因について紹介します。
1.絶対数が少ないから
独身者や晩婚、高齢出産が増えてきたとはいえ、30代以降になれば結婚・出産する女性が多くなります。
独身女性の数が減少し、仲間が減るので孤独を感じます。
結婚して家庭を持ったり子育て中だったりする友達とは以前と同じペースでは会ったり連絡を取ったりできません。
気軽にお酒や旅行に誘える友達が1人、また1人と減っていくことで心細くなります。
2.マウントを取られるから
既婚者の中には、独身女性にマウントを取る人もいます。
自分の方が幸せだ、正解の生き方だとアピールしたくてたまりません。
「結婚できなくてかわいそう」というニュアンスを感じるたびに、悔しさやみじめさが募ります。
もちろん、「結婚できなくてかわいそう」はただの根拠のない偏見に過ぎません。
むしろ結婚生活に不満を抱いているからこそ、独身者にマウントをして自分が幸せだと思い込もうとしているだけです。
「どっちが上か」を争う意味などありません。
賢い人は自分の選択した道でベストを尽くすことと、相手の選択を認めることこそが大切だと知っています。
3.人生経験に欠けているから
結婚生活や妊娠・出産・育児は貴重な体験です。
せっかくならば味わってみたいと思うのは当然です。
でも、それが行き過ぎて「結婚・出産をしないと人生の豊かさを味わえない」という妄想に囚われてしまうと寂しさが募ります。
結婚や出産は数多くある「やってみなければ分からないこと」の1つでしかありません。
多くの女性が経験しているからといって、人生の必修科目だという思い込みは捨てましょう。
独身者だからこそ、そしてあなただからこそ到達できる境地もあるはずです。
4.老後が心配だから
日本には「子どもがいれば老後の面倒を見てもらえる」という考え方が根強く残っています。
しかし、実際にそうでないケースは多いです。
パートナーや子どもがいれば頼もしいのは確かですが、老後を絶対的に保証する存在ではありません。
自分の守り方や身の振り方を知っておくことの方が大切です。
保険、お金、趣味、健康、友人、住まいなどは大きな支えとなります。
筆者は子どもの教育資金の用意が大変で、老後資金の準備は手つかずです。
本格的に貯められるのは、子どもが巣立った後からでしょう。
正直、独身の友人の方が安泰のように見えます。
5.自宅での会話がないから
一人暮らしだと自宅での会話がありません。
GWや夏季休暇などで自宅にこもっていると、何日も会話が無い、宅配便の人と話しただけ、なんてこともあります。
一言も声を発しないまま1日が過ぎてしまった、などは1人暮らしあるある。
サブスクの映画や音楽と、家電の音だけが響く部屋にいると孤独感が募ります。
気軽に「おはよう」「いってらっしゃい」などと言える環境が恋しくなるでしょう。
とはいえ、慣れてしまうと「人と接しない気楽さ」は捨てがたいです。
6.「相談相手」がいないから
独身女性は何事も1人で決断しなければなりません。
マンションの購入、保険への加入といったライフイベントも、比較・検討・実行は全て自分です。
人生経験豊富な独身女性でも、初めての経験や大きな選択には不安を感じます。
頼れる相談相手がいたらな……という気持ちになりやすいでしょう。
とはいえ全て自分で決められるため、相手に合わせて自分の希望を我慢する必要はありません。
7.親が心配するから
独身のままだと親は娘の将来を心配します。
娘も、親が亡くなった後の喪失感や孤独感を憂うでしょう。
親自身は「結婚して子どもに恵まれた人生」しか知らないので、他の生き方をした場合、どうなるのかイメージできません。
自分の生き方がまぁまぁ幸せだったと感じているからこそ、愛する娘に「無難に結婚して子供を産んで欲しい」と望んでしまいます。
しかし親が心配するからこそ、娘が「自分の生き方はダメなんだ、私は不幸なんだ」と思い込んでしまうケースも少なくありません。
女性が「独身=寂しい」を克服する方法7選
独身女性が寂しさに苦しまず、人生を歩む方法を紹介します。
1.他者と比較しない
「独身=寂しい」の固定観念を捨ててください。
「隣の芝生は青い」という言葉があります。
既婚者や子持ち女性が、独身女性を羨ましく思うことも多いです。
他者の人生を羨ましい・妬ましいと思っている限り、独身・既婚関係なく、心穏やかな生活は手に入りません。
2.身の振り方を決める
「独身は不安」と思っている人は不安の根本を整理しましょう。
健康が心配ならば、生活改善を行ったり保険を見直したりしましょう。
お金が心配ならば、具体的にいくらあると安心なのかを調べ、計画を立ててください。
そのほか、趣味や住まい、友人を確保しておくと心強いです。
近くの病院や施設、福祉のシステムなども調べておきましょう。
ベストを尽くし、万が一の時にどうしたらいいのかを決めておくと心配事が減り、心安らかに生活できます。
「漠然とした不安」を抱えている人は不安要素を突き止めてください。
3.年代問わず付き合う
交流の幅が広がれば、人生の楽しみが増えます。
信頼できる相手を老若男女問わず多く持てば、豊かな人生が送れます。
仕事、習い事、ボランティア、趣味などで交流をはかってみましょう。
おひとり様を楽しんでいる年上の人をロールモデルにしたり、若い人の考え方に触れたりすると視野が広がります。
4.姪っ子・甥っ子を可愛がる
姪っ子・甥っ子がいるのならば、交流を持ちましょう。
子育てはせず、ただ可愛がることができてある意味「良いとこどり」の存在になれます。
将来、直接何かをしてもらうことはなくても、血のつながりは大切にしましょう。
1人ではないんだと思えます。
もちろん、冗談でも「老後はよろしくね」などと言ってはいけません。
5.旅行する
行きたい時に行きたい場所に行けるのは独身ならではです。
海外旅行などは自分の視野の狭さに気が付くきっかけになるでしょう。
既婚や未婚、子どもの有無など、些細なことだと思えるようになります。
多様な景色、多様な文化の中から自分に合うものに出会ってください。
6.自分の心に素直になる
パートナーが欲しいと思うのならば、結婚相談所や友人を頼ってみましょう。
自分の気持ちに嘘を付かないことが大切です。
未婚率は増加傾向にあります。
だからこそ、年齢を重ねていても出会いのチャンスが豊富です。
「結婚なんてくだらない」と心に蓋をして、切り捨てる必要はありません。
同じ独身でも、「やるだけやって、縁がなかった」という結果の方が自分の人生を肯定できます。
7.「心と空間」を満たす
好みのインテリアや良い調味料、こだわりの食材など、心と空間を満たすと日々の活力が湧いてきます。
せっかくのおひとり様なのですから、存分に楽しんでください。
落ち着く家、帰宅が楽しみになる家を作り上げましょう。
いわゆる「オシャレ」で「映える」家である必要はありません。
隅々まで推しを飾りまくった家だって、おひとり様ならば実現可能です。
繰り返しになりますが「独身=寂しい」の考えは古すぎます。
そして、寂しさを恐れる必要はありません。
徹底して排除するものではなく、上手に付き合っていくべきものです。
既婚者が煩わしさと折り合いを付けながら生活しているのと、何も変わりません。
不安に思うことがあるのならば闇雲に怯えるのではなく、「どうしたらいいか」「今出来るのは何か」を考えれば大丈夫です。
日々の楽しみを見つけ出し、人生を謳歌しましょう。