結婚後は「専業主婦になりたい」と憧れる女性は多いでしょう。
現代は共働き家庭が増えているとはいえ、家事や育児に専念できる環境は魅力的です。
ただし、専業主婦願望が強かったり、実際に専業主婦になったりすることのリスクも。
この記事では、専業主婦の実態となる方法・リスクを解説します!
専業主婦の家庭の割合
現在、家庭に専業主婦がいる割合は約3割です。
昭和時代の既婚女性は専業主婦が主流でしたが、平成になると専業主婦よりも共働き世帯の割合が増えました。
また専業主婦といっても、生涯一度も働かない女性は少数派です。
専業主婦を自ら希望している女性もいますが、さまざまな事情で専業主婦以外の選択肢が無い女性も少なくありません。
そのような女性は、環境が整い次第就業しているケースが多いです。
専業主婦になる理由5選
専業主婦になる主な理由を5つ紹介します。
1.子どもが小さいから
小さい子どもがいる場合、就業は大変です。
・保育園に空きが無い
・小さい子どものいる母親の採用は敬遠されがち
・就業しても、子どもの体調不良で頻繁に呼び出し
・子供の成長を見逃すことも
肩身の狭い思いをして働いても、時短勤務のお給料から保育料や税金、社会保険料が引かれ、手元に残るのはささやかな額です。
それくらいならば、夫の扶養に入って手元で子どもの成長を見守ることを選びたくなります。
さらに、子どもが成長してから働こうとすると、今度はブランクがネックになってしまうのが悩みどころです。
2.介護が必要な家族がいるから
介護が必要な家族がいて、働く時間が取れない状況もあります。
いわゆる介護離職です。
子育てと違って、ゴールが見えないのが辛いところです。
福祉を頼ったり情報を集めたりして、1人だけで抱え込まず、利用できるものは何でも利用していきましょう。
3.病弱だから
持病がある、体が弱い、メンタルが弱いなどの理由で就業が難しい場合もあります。
無理をして働いて、余計に体調を悪化させてしまう人も少なくありません。
何度か繰り返すと働くこと自体がトラウマになってしまうことも。
焦らず、自分にあったペースでやっていく必要があります。
4.仕事がないから
人口が少ない場所だと、求人自体も少ないです。
田舎だと通勤に車などが必須なので、免許や車両を持っていないと選択肢すらありません。
近所の農家の繁忙期に手伝いをするくらい…ということもあるでしょう。
転勤族の妻の場合も、就業先を見つけるのは困難です。
最近はテレワークや在宅ワークなどの選択肢も増えてきましたが、十分とは言えません。
5.大家族だから
家族の人数が多い場合、専業主婦がいないとまわりません。
家事や世話などで一日が終わってしまいます。
働いている時間など捻出できません。
とくに、幼い子どもや手助けの必要な高齢者、ペットなどがいる場合は大変です。
家電やネットスーパーを駆使しても限界があります。
専業主婦になるための条件5選
自分から望んで専業主婦になるには条件をクリアしなければなりません。
1.夫の年収が高い
1馬力で家庭を営むためには、夫の経済力が必要です。
家族構成や家庭ごとの事情や価値観は違うので「年収〇万円以上ならば大丈夫」というものはありません。
収入と支出のバランスが悪い状態で専業主婦を続けていると、やがて家計が維持できなくなります。
参考までに、2021年の男性の平均年収は20代で363万円、30代で474万円、40代で563万円となっています。
2.家族の理解を得ている
専業主婦は自分一人の問題ではありません。
仕事を辞めたり専業主婦を希望したりする場合は話し合いをしましょう。
持病が落ち着くまで、子どもが〇歳になるまで、介護が軌道に乗るまでなど、期間を区切って専業主婦をしている家庭も多くあります。
専業主婦をする場合、家計状況はどうなるのかも見積もりをたてましょう。
今現在の収入だけでなく、将来の年金額へも考慮する必要があります。
夫の勤め先によっては独自の扶養手当を実施している場合もあるので、チェックしてもらってください。
3.家事スキルが高い
専業主婦の仕事は主婦業です。
いわゆる家事全般、場合によっては育児や介護などのケア業務も担います。
病気療養などの理由もなく、仕事も家事もしない状態では家族の理解は得られにくいです。
夫が労働しているのに見合うような綺麗な家、手入れの生き届いた衣服、美味しくてバランスの良い食事などを日々用意しましょう。
ご近所付き合いや親戚付き合いなどの渉外、役所や保険などの雑多な手続きなども含まれます。
ただし育児や介護などは1人では無理なので、背負い込み過ぎないようにしてください。
4.時間をつぶせる趣味がある
趣味がないと専業主婦は孤独やストレス、ときには暇に悩まされます。
主婦業や家計に支障が出ない範囲で楽しめる趣味を持ちましょう。
サブスク視聴、エクササイズ、地域の催し、図書館通い、ハンドクラフトなど、自分に合ったものを見つけてください。
育児や介護中はまとまった時間がなかなか取れませんが、細切れ時間が意外と多いので短期間でリフレッシュできる楽しみがあるといいですね。
5.節約家
専業主婦は節約家であることが求められます。
たとえ経済的に余裕があったとしても、専業主婦の浪費は家族の理解を得にくいです。
夫が働いて得た収入に感謝し、大切に使えるようにしましょう。
もちろん主婦業も立派な労働なので、卑屈にならず、我慢し過ぎず、良識的な範囲でお小遣いを持ってくださいね。
普段の節約は苦にならないけれど、たまには高価なものを購入したい…そんな人はスポット派遣などで短期間働くのも良いでしょう。
専業主婦になりたい女性がすべきこと10選
専業主婦になりたい女性がするべきことを紹介します。
結婚前だけでなく、結婚後にできることもありますよ。
1.結婚相手の仕事をリサーチする
婚活中ならば、相手の職業や年収を重視しましょう。
収入が多かったり将来性があったりする相手はもちろん狙い目です。
しかし注目すべきは収入だけではありません。
たとえば転勤族の男性は転居が多い性質上、婚活に苦労しがちです。
「専業主婦として、どんなところにもついていく」というのは大きなアピールポイントになります。
また一部の自営業者や旧家などは「〇〇の妻」という立場自体が重要な仕事です。
2.結婚相手の共働き願望をリサーチする
結婚相手が望んでいるライフスタイルをチェックしましょう。
配偶者の理解が無ければ専業主婦にはなれません。
・子どもの小さいうちは専業主婦で、ある程度大きくなったら働いて欲しい
・扶養内で働いて欲しい
・近所の義実家の手伝いを隔日でして欲しい
など、男性にもいろいろ希望があります。
擦り合わせていきましょう。
3.独身の時にたくさん貯金する
もしもの時のお金があると心強いです。
貯金出来る時に貯金しておきましょう。
マイホームの頭金に充てれば、ローンも軽くなって1馬力でも生活が成り立ちやすいです。
時間がある専業主婦だからこそ、勉強し、貯金を運用して資産を増やすのにチャレンジするのも良いでしょう。
不労所得を増やしていけば、頼もしい奥さんとして認めてもらえます。
4.家事スキルを磨く
専業主婦は家事が必須のスキルです。
家のことを完ぺきにこなし、快適な住環境を整えれば「なるほど、家に専業主婦がいてくれるのはいいものだな」と思ってもらえます。
まずは夫好みの料理を提供しましょう。
胃袋を掴むことは大切です。
洗濯や掃除、公的な書類関係、近所づきあい、親戚づきあいなど、相手の男性が苦手としていることを引き受けるようにするのも専用主婦がいるメリットをアピールできます。
5.日ごろから節約を心がける
男性に「これなら俺だけの収入でも大丈夫そうだな」と思ってもらえる生活をしましょう。
口先だけで「節約するから」「無駄遣いしないから」などと言っても、説得力がありません。
ちょっと雨が降っただけでタクシーに乗りたがり「プチプラだから」「自分にご褒美」などを言い訳にした買い物が多いようならば、不安に思われます。
几帳面に予算をたて、家計簿をつける、ポイ活やクーポンのチェック、モノを長く大切に使うなどで、節約志向をアピールしてください。
7.彼氏を自宅に頻繁に招く
交際中から彼氏を自宅に呼んで手料理を振る舞うなど、居心地の良い体験をしてもらいましょう。
彼氏の部屋を掃除するなども有効です(やり過ぎ厳禁)。
「結婚したらこんな日々なのかな?」と夢を持ってもらってください。
「家に誰かいるメリット」をひたすら刷り込む作戦は有効です。
8.ひたすら外見を磨く
彼好みの外見になれば、専業主婦を持つ夫になることを前向きに検討してもらいやすいです。
妻になっても母親になっても綺麗でいる姿勢や愛される努力を続けましょう。
専業主婦を養えるほどの収入を持つ男性と結婚したい女性は多いです。
たくさんのライバルの中から選んでもらえる魅力を身に着けてください。
9.彼氏を褒めて機嫌を取る
聞き上手になり、彼氏を褒め、癒し、あなたといる居心地の良さを実感してもらってください。
「彼女に家にいて欲しい」「僕だけのもので居て欲しい」「仕事ですり減って彼女の良さを損なって欲しくない」などと思ってもらえれば専業主婦の道が開けます。
絶対に手放したくない女性を目指しましょう。
10.結婚相手をコントロールする
専業主婦は家庭という狭いコミュニティーをメインに据える生き方です。
上手くやっていくためには家族、とくに配偶者の扱いに長けている必要があります。
褒めて励まし、ときには発破をかけたり叱ったりして家庭を回していきましょう。
「私がいるからあなたは安心して働けるのよ」と胸を張って言えるくらい貢献してください。
専業主婦になるリスク3選
専業主婦はリスクも背負っています。
憧れだけで専業主婦に踏み切ると後々苦労しますよ。
1.経済的に不安定になる
1馬力だと働き手である夫が病気怪我で働けなくなったり給料カットやリストラになったりしたときのダメージが大きいです。
コロナや自然災害、世界情勢の変化など、真面目に働いていても人生何があるか分かりません。
結婚当初は余裕があっても、ある時を境に使えるお金が著しく下がることも十分にあり得ます。
いざとなったら自分が働く覚悟を持っておきましょう。
2.友達と話が合わなくなる
専業主婦は少数派になりつつあります。
働いている友達と価値観が変わり、話が合いにくくなるかもしれません。
自由に使えるお金も減ってしまい、同じように遊ぶこと自体が難しくなることもあるでしょう。
働いている友達が輝いて見えることもあります。
3.老け込む
専業主婦になると人と接する機会が激減します。
家族以外とはろくに会話しないまま何日も過ごすことも可能です。
人と会わないことで身なりを整える気が起きなかったり頭を使わなくなったりし、老け込みやすくなります。
若々しくいるためには適度な刺激や緊張感、向上心や好奇心が必要です。
専業主婦を続けるのならば、これらを意識して自分から積極的に生活に組み込んでいくようにしましょう。
専業主婦を目指すのならば、するべきことはたくさんあります。
家族からの理解を得るために、何ができるのか考えましょう。
節約や家族のケアも大切ですが、何よりも「私が専業主婦として家庭を支えている」という自負を持ってください。
収入がないことを卑下していると、惨めな日々になってしまいます。
楽しく誇らしく日々を送り、そして感謝される専業主婦を目指してくださいね。