恋愛をより先に進めて、生活をともにする同棲。
同棲をするのは勢いでも可能ですが、別れるにはかなりの覚悟とエネルギーが必要です。
それだけの覚悟をもっての別れですから、きれいに別れたいもの。
この記事では、同棲解消をきれいに終わらせる方法や注意点を解説していきます。
目次
同棲カップルが別れる原因・理由
同棲まで進んだ2人が別れを選択するのはどんなきっかけなのでしょう。
恋人同士でなくなるより、一緒に生活していた2人が別れるには、根深い訳がありそうです。
そんな同棲カップルが別れる原因、理由を探っていきます。
家事の負担が偏ってきた
家事の負担が女性側に偏ってきたというのは、同棲解消のきっかけとなるものです。
同棲開始当初は彼氏が喜んでくれるため、仕事で疲れていてもまめまめしく家事をする女性も多いでしょう。
しかし、それが当たり前になると「なんでこんなに頑張っているんだろう」と疑問に思います。
とくに彼氏が、サポートをしないようになると、不満は爆発するでしょう。
どちらか一方の負担が大きくなれば、関係が壊れるのも当然です。
マンネリ化してしまった
同棲生活が長くなり、マンネリ化というのも別れの原因となります。
異性として相手を見なくなり、セックスレスとなるのもひとつの理由。
刺激がなくなったとしても、セックスは恋人同士のコミュニケーションでもあります。
会話や思いやりだけでなく、セックスもマンネリ化を防ぐには重要です。
生活リズムが大きく異なった
同棲をしていれば、会う時間が増えるはずが、すれ違いになってしまうことがあります。
別々に暮らしているときには、会えないことがあるのは忙しいからと割り切れたでしょう。
しかし、同棲してからのすれ違いは現実感が高めです。
結婚を考えての同棲の場合は、すれ違いが不安を募らせる原因になります。
一緒に住んでもすれ違いだと将来も…それが別れにつながる可能性は高めです。
金銭感覚が異なった
金銭感覚の違いというのは、生活をともにする同棲をしたからこそわかる部分です。
価値観のズレのなかで、もっとも大きな要素が金銭感覚。
彼氏がお金にだらしないというだけでなく、ケチで使わないのもトラブルの原因です。
金銭感覚が、お互いの許容範囲の中に納まっていなければ、一緒に生活するのは難しくなります。
結婚観が違った
同棲の先に結婚があるかどうかを共有していないと別れの原因になります。
2人の生活が快適だと、結婚するメリットを感じにくくなります。
お互いがそう考えているのなら問題はありません。
ただ、そのように考えているのが片方だけの場合はトラブルの原因となります。
同棲前に結婚前提のルールや期限を決めておかないと、起こりやすい問題です。
だらしない姿に耐えられなくなった
相手のだらしなさに耐えられず別れを決意するのもよくあるケースです。
当然ですが、恋人同士のときよりも同棲生活では相手の良い面だけでなく悪いところも目に入ります。
一緒に生活しているのですから、お互いを尊重する姿勢は必要です。
ゲームばかりで会話がないというのも、小さなことですが甘えに映り別れの原因になります。
友達・家族のような存在になった
友達や家族のような存在になってしまった場合も、同棲解消の理由のひとつ。
同棲は恋人同士がするもので、そこに愛情がなければただのルームシェアです。
生活するうえでメリットはあっても、将来に向けての展望が感じられることはありません。
お互いを異性として意識するのが同棲の最低条件。
それがないと、どちらかが急に同棲解消を言い出しても不思議はありません。
どちらかに好きな人ができた
どちらかに好きな人ができた場合は、同棲生活を続けるのが難しくなります。
まだ気持ちがあれば、顔を合わせるのは辛さが増すばかりです。
冷静に話し合い、部屋代や持ち物などお金にかかわるものを整理して解消するのが救われるパターンです。
ただ別れ方として問題が多いのが、どちらか一方の浮気。
感情のぶつかり合いを招き、泥沼化する最悪の同棲解消パターンといえます。
同棲がうまくいくカップルの特徴
同棲は距離が近くなる分、恋人同士よりもトラブルが起こることが多めです。
そこで別れてしまうのは簡単ですが、同棲を続ける可能性を探るのも一案。
同棲を続けるにはうまくいっているカップルを参考にするのが、もっとも有効な手段です。
お互いの価値観を尊重している
同棲生活は時間やスペースを共有するからこそ、お互いの価値観を尊重する必要があります。
相手の行動に対して、その都度不満を口にしていては関係が悪化するでしょう。
それぞれ違う育ちをしてきた2人が、ともに生活をすればズレが起こるのは当たり前だと理解している同棲カップルが見本。
我慢ではなく、譲り合いの精神が同棲を続ける際のコツです。
家事を均等に分担できる
同棲のルールで基本となるのが家事の分担でしょう。
どちらか一方に負担がかかれば、同棲解消にもつながる大きな問題です。
最初から細かく決め事を作ると、窮屈になるもの。
同棲生活をうまく続けているカップルは、小さな修正を加えながら徐々にルールを固めています。
生活をしながら、2人にとってもっともバランスの良い家事分担を探していきましょう。
一人の時間を確保できている
一人の時間を確保できるかどうかも、同棲を長続きさせるためには大切な要素です。
同棲生活を続けているカップルは、相手のテリトリーに土足で入ることを避けています。
共有する部分と一人の時間を分けることで、ゆとりが生まれるのがわかっているからです。
同棲相手への不満や愚痴は、ガス抜きとして必要。
一人の時間はもちろん、このような交友関係を許しあうことで、不満の蓄積を避けているのでしょう。
お金の管理がしっかりできている
お金の管理がしっかりできているのも、同棲生活でトラブルが少ないカップルの特徴です。
部屋代を含めた2人で共有しているものの支払いにはルールが必要なのは言うまでもありません。
人間関係がそうであるように、一緒に生活する同棲でもっとも多いトラブルの例は金銭問題です。
お金の管理にけじめをもつことが、同棲においては重要なポイントだといえるでしょう。
目的が共有できている
目的を共有できているカップルの同棲生活は、スムーズに進んでいきます。
逆になんとなく流れで同棲を始めたという場合は、ゴールが決められていないためだらだらとしがちです。
ただ日々だけが過ぎているような無駄な同棲生活を続けないように、目的を共有することが大切。
現実的でわかりやすいのが、結婚をゴールとした同棲です。
失敗したくない結婚の実地練習としての同棲という共有した目的があれば、話し合いも建設的に行えるでしょう。
同棲カップルが円満に別れるコツ
同棲している彼と円満に別れるのは、エネルギーが必要。
そもそも付き合いを始めたり、結婚をしたりするより関係を断つ方が難しいものです。
ただ、さまざまな理由で別れを選択せざるを得ないこともあります。
トラブルの少ない円満な別れ方、その具体的な例を挙げて紹介します。
気持ちを素直に伝える
別れたいという気持ちだけでなく、具体的でわかりやすい理由を伝えるのは円満に話し合いを終える秘訣です。
価値観や金銭感覚の違い、ライフスタイルのズレ、将来に対する考え方も大事な要点になります。
相手の悪口や欠点を指摘すると、こちらが冷静でも相手が感情的になりトラブルとなってしまうもの。
あくまでも違いを強調して話すことが大切です。
冷静に話し合う
冷静に別れを伝え話し合うのは、重要なポイントです。
喧嘩をしたり、イラついたりしているときに、別れたいと伝えても一時の感情としか思ってくれません。
それが何度も続けば恒例行事のようになり、本気度が伝わりにくくなっていくでしょう。
別れ話は何度もすると効果がなくなるもの。
自分でも冷静に考え、答えをしっかり出したうえでしないと効果はありません。
自分だけでなく相手が冷静な瞬間を見極めて、話し合う機会を設けましょう。
期間に余裕をもつ
期間に余裕をもつのも、同棲解消の大切な条件です。
同棲解消は同時に2人にとっての生活拠点を失うことです。
お互い住む場所など、次の生活をするうえでの準備が必要になります。
それも考慮したうえで、同棲解消の時期を決めていきましょう。
お金関係はクリアにしておく
別れを決断した2人は、同棲していたからこそけじめをつけなければならないことがあります。
例えば同棲を始めたとき始めた貯金や買った家具、電子機器など、一緒に使っていたものを分けることは重要です。
別れの感情で面倒だからといい加減にすると、後悔につながるだけなくトラブルになる場合もあります。
2人の別れの締めとして、共有財産を分ける話し合いはしておきましょう。
同棲を解消する手順
同棲解消は冷静でいるつもりでも、これまでの生活が一変するのを控えて、意外に大切なことが抜け落ちてしまうもの。
後悔をしないため、また相手への最後の思いやりとしても、順序立ててしっかりときれいな形で解消していきましょう。
ここでは、同棲解消のために必要な具体的な例を挙げて紹介します。
①別れたい気持ちを伝え話し合う
同棲解消をして別れたいことを、素直に伝えて話し合いの場を作りましょう。
自分だけでなく、相手の話を聞くことも大切です。
単なる別れではなく、生活スタイルを変える大きな出来事。
相手も納得していなければ、スムーズに進みません。
お互いのこれからも含めて、話し合っていきましょう。
②引っ越しの日時を決める
同棲解消が決定して、次の生活場所に目途がついたら、引っ越す日時を決めましょう。
引っ越しする日時を決めれば、逆算して準備やそれに伴う手続きなどのスケジュールが立てられます。
日取りを決めないと、ずるずる時間だけが流れていきがちです。
準備が先ではなく引っ越す日時というゴールを決めることで、気持ちの整理もつきやすくなります。
③大家・管理会社に伝える
引っ越しの日取りが決まったら、大家や管理会社に伝えましょう。
2人の関係性が終わることと関係なく、一般常識的です。
大家や管理会社は引っ越した後の部屋のことを考えなければなりません。
その準備をするために、引っ越し日時を決めたら早めに伝えましょう。
社会人として常識ある行動をとり、2人が別れることで迷惑が掛かる人がいないようにしなければなりません。
④お金や家具・家電について話し合う
金銭問題や生活するうえで共有していたものの分配はきっちり決めていきましょう。
お金の貸し借りは、第一に片づけておくべきです。
次に所有者が曖昧で2人とも欲しいと考えている家具・家電をリストアップしていきましょう。
売れるものがあれば、オークションサイトを利用したりリサイクルショップに持ち込んだりするのもありです。
2人の関係にお金だけなく貸し借りがない状態を作ることが大切になります。
⑤新しい家を探す
引っ越し先を見つけると、同棲解消を現実的に受け止めることができます。
彼氏が同棲解消を渋ったとしても、あなたが引っ越し先を見つけてしまえば諦めてくれるでしょう。
あなたの住まいに彼氏が住んで同棲が始まった場合は、追い出すことばかり考えがちですが引っ越すのもありです。
転居先探しだけでなく、引っ越し資金や荷造りなどは大変ですが、淡々とこなしていきましょう。
⑥引っ越し作業・事務手続きを進める
転居するには、さまざまな手続きが必要です。
引っ越し先が決まったら、荷造りをするとともに事務手続きを進めていきましょう。
主な事務処理は以下のようなところです。
- ・役所関係
- ・職場
- ・クレジットカード
- ・サブスク関係
- ・スマホ
- ・郵便物
- ・水道・電気・ガス・Wi-Fi
- ・保険等
面倒な作業ですが抜け落ちがないように、ひとつひとつチェックをしていきましょう。
同棲カップルが別れる際の注意点
同棲を解消して、きれいに別れるための注意点を挙げていきます。
お互いいい思い出にするためにも、スムーズに進めていきましょう。
すぐに連絡先は消さない
最終的には連絡先を消すとしても、同棲解消後1カ月程度は連絡が取れるようにしておきましょう。
相手に聞かなければわからないことや、相手が出ていっただけの場合は郵便物が届く場合もあります。
不動産会社の立ち合い後に、予想外の請求が来ることもあります。
あと腐れなく別れるために、新生活が軌道に乗ってから連絡先を消しましょう。
復縁するのはかなり難しい
2人の生活から、ひとりの部屋で過ごすと寂しい思いをすることがあるでしょう。
時間が経つと、同棲時代の良かったころを思い出すものです。
ただ復縁は、一般的な恋人同士が別れたあとでも難しいうえに、同棲解消後はさらにハードルが上がります。
一時的な感情ではなく、冷静に自分へ問いかけを繰り返して同棲解消を切り出しましょう。
同棲カップルが別れたあとに復縁するコツ
同棲カップルが別れたあとに復縁をするのはかなり難しいものがあります。
別れの負担は、切り出したほうだけでなく相手にもあるからです。
ただ、どうしても忘れられない、もう一度やり直したい…そんな思いをもっている方に、同棲解消後復縁が成功した例をいくつか紹介します。
一定期間を空けて冷静に考える
同棲解消のカップルが復縁をするには、時間が必要です。
単に寂しさから復縁を望んでいるのか、それとも本気でもう一度やり直したい気持ちなのかを確認する期間を取りましょう。
また、相手の気持ちを考えればすぐに復縁話をするのは無神経に取られかねません。
冷静に考え、断られても仕方がない覚悟をもって相手に伝えましょう。
普通の告白よりも本気度が問われます。
自分磨きをする
別れたあとに復縁を可能にするのは、魅力アップが一番の方法です。
外見だけでなく内面も磨き上げ、過去の自分ではないことが伝わりやすい変化が必要になります。
あなただけでなく、彼にとっても復縁をするのは覚悟がいることです。
それを本気で考えられるほど、魅力アップするための自分磨きをしましょう。
互いの改善点を明確にする
彼氏に考えてもらえるようになっても、そこで終わらないのが同棲解消後の復縁です。
別れた恋人同士でも同じですが、別れた原因を解消できていなければ復縁をしても同じ結果になってしまうでしょう。
そうなればお互いさらに深い傷を負うことになります。
同棲解消という同じ失敗を繰り返さないためにも、お互いの改善点を挙げて解消できるかどうか確認しましょう。
同棲解消カップルにとって、復縁のスタートラインは反省からです。
同棲から別れを決断する際は慎重に
同棲から別れを決断する際は、何度も自分に問いかける慎重さが必要。
なぜなら、同棲というのは恋愛だけでなく生活も関わっているからです。
自分だけでなく、相手の生活も変えるのが同棲でありそれを解消する行為。
冷静に考え、復縁の可能性はない覚悟をもてていると確信できた段階で切り出すようにしましょう。