支え合う恋愛は素晴らしいです。
しかし、お互いに依存し過ぎている状態、共依存恋愛はいけません。
辛いのに離れられないという状況になりやすく、恋愛どころか社会生活に支障が出やすいです。
共依存に陥っていないかの確認と、抜け出し方を紹介します。
共依存恋愛は加害者・被害者という単純な関係ではありません。愛があるからこそ、複雑です。
共依存恋愛とは
共依存とは「お互いに過度に依存し合っている関係」を意味します。
そして共依存恋愛とは「恋愛関係にある2人が共依存」な状態です。
たとえば、Aさんの情緒が不安定で、常にBさんが慰めている場合、「AさんがBさんに依存している」と見えるかもしれません。
しかし実際にはBさんもAさんを慰めることで自分の存在意義を見出している場合があります。
「自分がいないと」「自分が支えないと」と思い、Aさんを甘やかし、その結果ますますAさんはBさんから離れられません。
モラハラやヒモ、メンヘラなど、面倒な恋人なのに別れないのは支える側も相手に依存しているからです。
共依存に陥ると、視野が狭くなり、社会的に孤立し、不幸になります。
共依存恋愛しやすい女性の特徴6選
共依存恋愛をしてしまいやすい女性の特徴を紹介します。
当てはまるようならば、客観的に状況を把握する習慣をつけると回避しやすいです。
1.自己肯定感が低い
自己肯定感が低く、自分に自信が無い人は洗脳されやすい傾向があります。
彼氏からの異常な愛や要望を、自分の意見よりも優先するからです。
自分の判断や考えに自信が持てないので人に決めてもらうことを好みます。
自己肯定感が低いので、少しでも褒められたり頼られたりするのが嬉しくてたまらず、理不尽な扱いに気づけません。
その結果、身を削るような尽くし方をします。
2.家庭環境が複雑
家庭環境が複雑で「幸せな家庭」に夢を見過ぎている女性も危ないです。
過去のトラウマのせいで、過剰に尽くし過ぎてしまったり束縛し過ぎてしまったりします。
「私のために怒ってくれているんだ」「浮気を見て見ぬふりをするのがいい女」など、愛情を取り違えてしまう人も多いです。
「安全基地(本来ならば家庭)」を持っていないので、やっと見つけた居場所(恋人)に固執してしまいます。
3.現在の彼氏が初めて
初めての交際は、「普通」が分かりません。
そのため、相手の言いなりになってしまいがちです。
男性側にとってもあなたが初めての彼女であればさらに厄介です。
お互いに「健全な交際」のテンプレートが分からず、共依存に気付かない可能性が高まります。
もちろん、社会経験がある程度あり、自己肯定感が低くなければ「NO」と言えます。
お互いに相手のことを思いやりながらの恋愛ができればいいのですが…。
4.職場で居場所がない
職場の居心地が悪いと、他に安心できる居場所が欲しくなります。
「職場では誰も私を認めてくれないけど、私には相思相愛の彼がいる」と満足しがちです。
定時が近づくにつれ、「あと〇分でここから抜け出せる」「彼に会える」という気持ちが人一倍強ければ要注意。
健全な恋愛は、仕事にも良い影響を及ぼします。
彼との恋愛だけが生きがいになっている場合は、すぐに生活を見直した方が良いでしょう。
5.尽くせば尽くすほど幸せになれると思っている
恋愛を課金ゲームのように捉えている人は共依存になりやすいです。
尽くせば尽くすほど見返りがある(気がする)、尽くしている瞬間が最高に興奮する、などと感じていると彼氏に入れ込み過ぎます。
やり過ぎて彼氏と共倒れになりかねません。
共依存に陥っている場合は彼氏もおいそれとあなたを手放しません。
どちらも冷静な判断力を欠いている状態のため、抜け出しづらくなります。
6.コミュ障
大勢の人と関わるのが苦手な人は既存のコミュニティに執着します。
今ある関係を大切にするのは良いことです。
しかし新しい出会いや交流を拒み、狭い世界に閉じこもると視野が狭くなります。
気軽に話せる男性が彼氏だけの状態だと、彼氏の言うことが「絶対」になりかねません。
普通が分からないまま、普通じゃない交際になってしまうことも。
共依存カップルかのチェックリスト7選
共依存カップルになっていないかのチェックリストがこちらです。
幸せを感じていても、共依存恋愛になっている場合もあります。
1.お互いのスケジュールを共有している
相手が今どこで何をしているのか完璧に把握できる状態は距離が近すぎます。
お互いのスマホにGPSアプリを入れている場合も、普通ではありません。
忙しいカップルなどはスケジューリングアプリを共有していることもあるでしょう。
しかし些細な予定や行動まで把握していないと落ち着かない状態は不健全です。
2.仕事中でも相手からの連絡には即レスを心がける
仕事中でもスマホをこまめにチェックし、即レスしているようならばやりすぎです。
既読スルーが長くなった理由が「仕事だったから」では許されない雰囲気ならば、依存関係に陥っています。
勤務中でも恋人とのやり取りを優先しているのは異常です。
連絡がないからと言って、何度も電話をしてしまったり、連続でLINEのトークを連打してしまったりする状態も危険信号です。
3.お互いの資産や経済状況を把握している
結婚していないにもかかわらず、経済状況が丸分かりなのは普通ではありません。
片方に金銭管理を任せたり通帳を預けたりするのはおかしいです。
「君はお金の管理が下手だから、代わりに面倒見てあげる」「今月使い過ぎ、やっぱり私がいないとダメだね」などの会話を当然と思っているようならば、危機感を持ってください。
普通の恋人は相談はしても管理はしないし、詳細も知りません。
結婚を前提としたカップルなら許容範囲かもしれませんが、そうでない場合は危険です。
4.自分達以外のことに基本興味がない
お互いのこと以外に興味がありません。
世界情勢や政治、世間の流行などを他人事だと感じます。
2人の関係だけが大切で、それしか考えていないので他人や世間に無関心です。
そのため他の人と雑談ができず、ますます二人の世界にこもっていきます。
「私達とそれ以外」という形でしか、世の中を捉えられません。
5.しばらく会えないと生活に支障が出る
しばらく会えない状態が続くと生活がままならなくなります。
「今度会った時、スマホの設定をやってもらおう」「届いた家具を組み立ててもらおう」「この件、彼に相談しなきゃ」などがイチイチ滞ります。
彼氏がいないと生活が回らないため、情緒も不安定になります。
イライラしたり、仕事でミスが増えたりセルフネグレクトをしたりします。
普通は会えないのを寂しいと感じることはあっても「友達と会おう」「1人で楽しめることを探そう」など工夫して過ごすものです。
6.親や友達に心配される
彼氏との日々を親や友達に話すと怪訝な顔をされるのならば、それは「普通の交際」をしていないからです。
「本当の愛を知らない可哀そうな人」などとあなたは思うかもしれませんが、そこに共依存の恐ろしさがあります。
たしかに「2人にしか分からないこと」もあるでしょう。
それも交際の醍醐味です。
しかし、周りの意見が聞けなくなっているのならば、健全ではありません。
いつか破滅します。
7.ペアルックが大好き
ペアルックは愛の証、とばかりに揃えます。
マグカップ、トレーナー、スマホの待ち受け、アクセサリーなどはペアが基本です。
デートもリンクコーデを楽しみます。
ペアルックは楽しいですよね。
でもペアルックに固執し過ぎていて、「楽しい」ではなく「お揃いでなければダメ」というレベルならば、共依存の可能性が高いです。
別々の人格であることを忘れています。
共依存恋愛をし続けるリスク3選
共依存恋愛のどんなところが良くないのかを説明します。
1.彼氏以外との交流がなくなる
偏った価値観を持ち続けると、周囲から距離を置かれます。
「彼氏さえいれば良い」が現実になるでしょう。
しかし実際には彼氏との関わりだけで生きていくことはできません。
彼氏と2人きりの世界では、彼氏が全てになってしまうので、彼氏の機嫌が悪い時や彼氏と離れた時にとても苦しみます。
彼氏の機嫌を取るのが最優先になり、正常な判断能力や生活力を失うでしょう。
2.相手の心変わりにおびえる
共依存関係が強いと、依存対象を失うことが恐ろしくてたまらなくなります。
とくに共依存恋愛の場合は彼氏との破局を受け入れられません。
過剰に尽くしたり、「別れるくらいなら…」とさまざまな理不尽に耐えたりするのを選びます。
どんなことをしても、何をしても、何をされても「別れるよりマシ」という思考です。
周囲からも浮きやすくなります。
3.社会不適合者の烙印を押される
彼氏なしではまともに生活ができない状態は社会不適合者として扱われます。
仕事中でもスマホが手放せず、遊びに誘っても「彼氏に聞いてみないと」という反応では「まともな大人」として扱ってもらえません。
周囲から見下されやすくなるでしょう。
共依存に陥っている場合は彼氏の方もこの烙印を押されがちです。
その結果、ますます2人して世間から浮くという負のループに陥ります。
共依存恋愛から抜け出す方法3選
共依存恋愛をやめ、自分を取り戻す方法を紹介します。
1.自立する
分からないことは自分で調べる、未経験でもまずはやってみる、金銭管理は自分でするなど、自立を目指しましょう。
最初から全て自分でしようと思うと、彼氏があなたの心変わりを疑うかもしれません。
なので、「家計簿の付け方私にも教えて」「スマホの設定、ここまでできたんだけどあとはどうしたら良い?」など徐々に自立しましょう。
彼氏が「大丈夫。俺に任せてくれれば良いんだよ」と言っても毅然とした態度を取ることが大切です。
彼氏への対応に困ったら、「あなたにも自分の時間を大切にしてほしいの」と伝えましょう。
2.彼氏と距離を置く
彼氏とべったりな日々ならば、少し会う頻度や連絡の頻度を落としましょう。
連絡する時間帯や会う頻度などのルールを設けると、生活にメリハリがつきます。
「新しく勉強したいことがあるの」など、距離を置く理由を具体的に告げると彼氏も受け入れやすいです。
最初は寂しかったり落ち着かなかったりするかもしれませんが、慣れれば彼氏と過ごす以外の楽しみが見えてくるでしょう。
3.別れる
共依存恋愛の改善が難しい場合は別れも視野に入れましょう。
別れる場合は「このままじゃお互いにダメになっちゃう」などという言い方はおすすめしません。
「他に好きな人ができたの」など、彼氏が別れを受け入れるしかないような振り方をしてください。
悪者になるのを避けていると、泥沼一直線です。
そして、別れたらすぐに連絡先やSNSを絶ってください。
ダラダラとつながり続けると結局寂しさのあまり復縁してしまいます。
まとめ:共依存恋愛はリスクが高い!チェックリストに当てはまったら今すぐ対処して
彼氏と強く依存し合う共依存恋愛は正常な判断能力を失い、生きづらさを加速させます。
「支え合う」と「依存する」はとても似ていて、ときに見分けがつきません。
「ちょうどいい愛情」も「ちょうどいい距離」も当事者だからこそ見失います。
ときどき共依存恋愛に陥っていないかチェックしてみましょう。危うそうだと自覚できれば対策も見えてきます。