「彼氏がモラハラしてきて困っている。どうしたらよいかわからない」
この記事では、このようなお悩みを解消します。
「少しだけ傾向がある…」程度ならばそれを自覚し、適切な対処をしていくことで矯正とより良い関係の構築が可能です。
最後まで読んで、モラハラ彼氏との今後の付き合い方について確認しましょう。
目次
モラハラ彼氏とは?
モラハラ彼氏とは何なのかについてしっかりと知りましょう。
ドラマの世界などのでは極端に描かれるケースが多いですが、決して別世界の出来事ではありません。
モラハラとは?
モラハラとはモラル・ハラスメントの略で、DVの一種です。
道徳や倫理のないこと、精神的な嫌がらせなどがこれに当たります。
暴力ではなく、言葉や態度などで相手を攻撃するのがモラハラです。
無視、暴言、睨む、嫌なことを言う、馬鹿にする、怒鳴るなどの行為に心当たりありませんか?
彼氏のモラハラに気づかないことが多い
実はモラハラ彼氏は多いです。
そして彼氏側も彼女側も無自覚なまま、エスカレートしているケースも少なくありません。
暴力はすぐに「ヤバイ!」と気が付きますが、モラハラは精神的な攻撃なので分かりにくいのです。
1つ1つは些細なので、上手く「嫌な気持ち」を伝えにくいという事情もあります。
「男らしい」「私が悪いから」「ちょっとした価値観の相違」などと勘違いしてしまうケースも多いです。
モラハラ彼氏の特徴
モラハラ彼氏に見られる特徴をまとめました。
心当たりはありませんか?「これくらい、よくあること」と思っていませんか?
外面が良く、他の人と態度が違う
第一印象が良く、他の人からの評価は高いけれど、2人きりになった時には辛辣な傾向があります。
モラハラする男性は、周りからは「いい人」「優しそう」「マナーが良く良識的」と思われる傾向があります。
よって、モラハラを相談しても「あの人が?信じられない」「あなたが悪いんじゃない?」などと反応されてしまいがちです。
そして、自分自身も「周囲から評価の高い彼氏が私にきつく当たるのは私が悪いからなのかな」と自信を失ってしまいます。
上から目線で話す
モラハラ彼氏は自分が彼女よりも賢く正しいと思う傾向があります。
ですので、彼女にアドバイスをしそれを実行するのを強要するなど、上から目線のことが多いです。
- 「そのアプリ、すごくいいのにどうしてインストールしないんだ」
- 「もっと効率の良い時間の使い方を教えてやるよ」
上記のように、 彼女のためを思ってと言うより、自分の凄さを見せつけるためのような言動が目立ちます。
喧嘩をしても自分の非を認めない
喧嘩になったとき、言い訳や屁理屈などを重ねて決して謝りません。
「もっとお前が早く注意してくれたらよかったのに」など彼女のせいにしたり逆ギレや開き直りなどをしたりします。
「ごめんなさい」と彼女の頭を下げるという発想が一切ありません。
彼女が謝ったり諦めたりするが当然だと思っています。
常に上の立場に立とうとしてくる
常に彼女よりも上の立場でいたいのでいつもマウンティングをしてきます。
- 知識量
- 友人の多さや質
- 家庭環境
上記のような些細なものでも、「自分の方が上!お前は下」をことあるごとに示さなければ気が済みません。
クレジットカードの種類や出身地などに対してもこじつけのように「自分の方がすごい!」と主張してきます。
彼女のアドバイスを聞き入れない
モラハラ彼氏は彼女のことを下に見ているのでアドバイスを聞き入れる耳を持ち合わせていません。
常に自分が正しいと思っています。
「飲み過ぎじゃない?」「匿名だからって、その書き込みは良くないと思うよ」など彼氏のためのアドバイスであっても「うるさいな」と一蹴しがち。
喧嘩が多くなっていき、どんどん二人の関係も悪くなっていくでしょう。
彼女の都合を考えない
彼女を下に見ていて、自分に従うべきだと考えているので、彼女の都合を考慮しません。
急な呼び出しや一方的なデートの設定、連絡の催促、ドタキャンなどを平然と繰り返します。
むしろ、応じられない彼女が悪いと言わんばかりです。
彼女の言動を否定する
彼女の言動を何かにつけて否定してくるのもモラハラ彼氏に良く見られます。
- 「そんなの好きなの?」
- 「その程度で喜んでいるの?」
- 「だから何?」
などなど、彼女が何かを楽しもうとするとする意欲をことごとく摘み取るのです。
彼女が抗議しても「ただの個人的な意見」「事実を言っているだけ」などと返されます。
彼女の努力を認めない
彼女が努力の結果が実ったことを報告した場合、普通の彼氏ならねぎらったり一緒に喜んだりするものです。
しかし、モラハラ彼氏は「それくらい誰でもできる」「ようやくスタートライン」「それ意味あるの?」などと否定します。
さらに高確率で「俺の方がもっとすごい」という武勇伝もセットです。
彼女を軽く見ているので何をしても彼女程度が得られるものに価値はないと思っています。
過度に束縛をする
モラハラ彼氏は彼女を自分の所有物のように考えています。
そのため、位置情報アプリを入れさせたり行動を制限したりなどの過度の束縛をする場合が多いです。
彼女のスマホを勝手に見るなど当たり前、自分と会わない週末の予定も把握していなければ気が済みません。
気に喰わないことがあると物に当たる
彼女を殴ったりはしませんが、イライラしたりすると粗野な振舞をするようになるのならばモラハラ気質です。
そもそも物に当たるのは精神的な未熟さを露呈しているので、付き合う相手として魅力的ではありません。
やがて物に当たるだけでなく、物を彼女に投げようとしたり殴る真似をしたりしなどエスカレートする可能性が高いので要注意。
彼氏がモラハラをする心理・理由
悪者になりたくてモラハラをする彼氏はいません。
モラハラをするのは心が弱いか、未熟、あるいはその両方です。
幼いころの家庭環境に問題があった
幼い頃の愛情不足が原因でモラハラ行動をする場合もあります。
人と人との接し方、愛情のある対等な関係の結び方などが分からないまま大きくなった結果です。
家庭環境によっては人間関係や男女関係が「支配する・支配される」ものだと刷り込まれている場合もあります。
繊細で傷つきやすい
モラハラな人は無神経のように思われやすいですが、実は人一倍繊細で傷つきやすことも。
些細なことで「傷つけられた!」と思い込み、自分を守ろうとした結果が自分の方がスゴイと認めろ!」というモラハラ行為になります。
加えてプライドが高い傾向にあり、傷つけられるとすぐにキレます。
自分に自信がなくて不安
モラハラ彼氏は威張って見えますが、自信があるから威張っているのではなく、不安だからこそ「強く見せよう」としているだけです。
彼女に上から目線で振舞い、彼女が「そうね、あなたが正しいわね。あなたは凄いのね」と反応してくれることで自信を保っています。
彼女の方に正しさがあることを認めてしまうことは即、自信喪失や負けに繋がるので絶対にできません。
本当に自信がある人はもっと他者の意見を寛容に受け入れるはずです。
彼女がいなくならないか不安
彼女が自分の元からいなくなってしまうことを恐れています。
普通は繋ぎとめるために愛情や自身の魅力をアピールするものです。
しかしモラハラ彼氏は「こんな私を受け入れてくれるのは彼だけだ」と洗脳します。
「お前みたいな彼女、もう捨ててやる!」と言いながら、言っている本人のほうが捨てられるのを恐れているのです。
心のどこかで寂しさを抱えている
寂しがり屋なので、自分を無条件で慕ってくれる存在を求めています。
自分を強く正しく見せることで「あなたは凄いのね。私はあなたがいないとダメ」となるように彼女を支配しようとしているのです。
彼女が自我を見せると「俺からは離れようとしている!」と恐れ、束縛を強めます。
モラハラ彼氏の対処法
モラハラ傾向がある彼氏への対処法を説明します。
「これは良くないことだ」と自覚できれば改善するケースも多いです。
自分の立場を下げないように振舞う
常日頃から彼女自身が「下」の立場として接していると、彼氏もそれが当たり前になりモラハラがエスカレートしてしまいます。
「私なんて」「私バカだから」「私は要領が悪いから」などは禁句です。
彼氏を褒める際に自分を卑下する必要はありません。
「私も最高だけど、あなたも最高ね!」と冗談半分で言うくらいがちょうどよいとも言えます。
モラハラな言動は許さない
モラハラな言動をされたらきっぱりと「そういうのは嫌だ」と意思表示をしてください。
男性は鈍感なので曖昧に笑ってやり過ごしていると「これは許されることだ」と認識してしまいます。
「ただの冗談じゃん」と言われても「私は何も面白くないし、不愉快だ」と伝えてください。
自分の意見も言う
彼に従っているばかりではなく、きちんと自己主張をしましょう。
何を言われても受け入れているだけではますます舐められてしまい、酷い扱いを受けます。
「私はその日は都合が悪い」「私は〇〇に興味がある」などと意見するのは決して生意気ではありません。
自分の意見を言ったときに徹底して否定されたりものすごく不機嫌な態度を取られたりしたのならば、別れを考えましょう。
周りの人に相談することも大事
勇気を出して他人に相談し、客観的なアドバイスをもらうのは大切です。
モラハラを受けて精神的に参っていると視野が狭くなって「私が悪いのかな?」という思考に陥ってしまいます。
自分だけでどうにかしようと思う必要はありません。
頼れる友人や家族に相談し、第三者の意見を聞く機会を設けましょう。
モラハラが酷かったら別れを考えて
モラハラ彼氏と付き合っていても自分が傷つくだけです。
「やめて欲しい」と伝えても聞き入れてくれないのならば別れを選択しましょう。
- 「私を受けいれてくれるのは彼だけ」
- 「この彼を逃してしまったら次はないかも」
モラハラを受けると上記のような思考回路に至ってしまいがちですが、そんなことはありません!
彼氏が大切にしてくれないのならば、せめて自分が自分を大切にするべきです。
すぐに別れた方がいいモラハラ彼氏の行動
モラハラ傾向が軽度な場合は対応次第では改善が望めます。
しかし、下記のような言動があるのならば即刻別れて、新しい出会いを探すことをおすすめします。
スマホを監視される
スマホは個人情報や自分の行動情報が詰まっています。
パスワードの共有や監視はアウトです。
あなたのことを自分が管理できる所有物だと思っていなければそんな発想はでません。
普通のカップルはクラウドスケジュール帳でデートの日程調整をする程度です。
暴言を吐いてくる
たとえ喧嘩をしたときであっても暴言を吐いてくるようならば危険度が高いです。
感情のコントロールができていない、またはあなたを感情をぶつけていい相手だとみなしています。
付き合い続けても傷つけられるだけです。
ねちねちといつまでも些細な事をほじくりまわしたり人格否定をしてきたりするのも「暴言」にあたります。
あなたの言動を否定してくる
ことあるごとに否定をされ続けていると自己肯定感が下がってしまい、精神的に参ってしまいます。
自己肯定感は一旦下がってしまうと回復が大変です。
恋愛、仕事、趣味、友人関係全てにおいて「どうせ私はダメだから」という姿勢でしか向き合えなくなります。
彼と話す前に、否定されないような言い回しをシミュレーションする癖がつくような恋愛に価値はありません。
自由を与えてくれない
友人と会うのに許可が必要、携帯は当たり前のようにチェックなどの束縛の強さは危険です。
「これくらい当たり前。やましいことでもあるの?」と言われると「そういうものかな?」と思ってしまうかもしれません。
しかし、そのような強い束縛は普通ではなく、自立した大人はどこに行っても誰と会ってもいいはず。
貞節や誠実、信頼は束縛を受け入れる以外の方法で証明できます。
モラハラ彼氏とトラブルなく別れる方法
モラハラ彼氏と穏やかに別れるコツについてまとめました。
別れる際にもモラハラ気質を発揮するので注意が必要です。
別れ話はなるべく穏便に
モラハラ彼氏はプライドが高いので、別れ話をすると逆ギレやストーカーを引き起こす可能性があります。
- 「別れたいなんて、絶対に間違っている。俺が分からせてやる」
- 「俺がこの程度の女に振られるとかありえない」
彼氏が上記のような思考回路になってしまうと厄介です。
モラハラ彼氏が冷静に別れを受け入れるしかない状況を作りましょう。
「いつものように怒鳴ればどうにかなる」と思わせてはいけません。
別れを切り出しづらかったら第三者を介入させる
直接「別れたい」と言いにくかったり一対一で話すと言いくるめられてしまったりする場合、知人などの第三者を介入させましょう。
モラハラ彼氏は外面だけはいいので、冷静に振舞ってくれます。
この時「別れたい」という意志を貫いてください。
理由をうまく説明できないのならば、それでもいいので「もう愛情がないので別れたい」と伝えてください。
別れた後は一切連絡を取らないようにする
別れた後は一切連絡をとってはいけません。
少しでも反応を返すと「まだ俺のもの」と思われます。
「渡したいものがある」「最後に話したい」「謝りたい」などは全て無視しましょう。
「貸していたものを返して欲しい」という用件のみ第三者を介して精算すれば大丈夫です。
SNSや通信手段はブロックすることで逆ギレやストーカーのリスクが高まりそうな場合は「非表示」にしましょう。
モラハラ彼氏の特徴と心理を理解して付き合い方を考えよう
モラハラ彼氏はあなたを傷つける存在です。
「私のために言ってくれている」「私は彼がいないとダメ」などと思ってはいけません。
モラハラを受けているという自覚をしっかりと持ち、それでも交際を続けたいのならばモラハラを許さない努力が必要です。
別れるのならば穏便に、しかしきっぱりと別れる工夫をしましょう。