「年の差夫婦ってうまくいくのかな?」 と、不安を抱えている女性は多いと思います。
年の差夫婦のメリット、デメリット、うまくいくためのコツについてまとめました。
大切なのは年齢ではなく思いやりと相互理解です。
年の差夫婦だからこその幸せや困難をあらかじめ知り、工夫や心構えをもって臨めば恐れることはありません!
目次
年の差夫婦とは何歳から?
「〇歳以上離れていたら年の差夫婦」という明確な定義はありません。
10歳以上、干支が一回り以上、年齢が親の方が近いなどの場合、「年の差夫婦」と呼ばれやすいです。
5歳くらいの歳の差だと、年齢を重ねるにつれて歳の差夫婦とは思われにくくなります。
世間一般では、7歳以上離れていると歳の差夫婦と認識されやすくなります。
今回は10歳以上年齢が離れている夫婦を対象に説明します。
年の差夫婦ってどれくらいいるの?
実際、年の差夫婦はどれくらいいるのかについてまとめました。「こんなに年の差のある夫婦なんて自分達だけ?」と悩む必要はありませんよ。
年の差婚を希望する人の割合
第15回出生動向基本調査における、結婚相手の年齢差の希望は以下のようになっています。
男女共に、同い年または4歳以内の年の差を希望する人が多いです。
しかし、男性は7歳以上の年下を希望する人が8.5%、女性は7歳以上の年上を希望する人が5.6%います。
(引用:出生動向希望調査)
実際の年齢差
2019年の国勢調査による、実際の夫婦の年齢差が図の通りです。
妻の方が夫よりも4歳以上年上は少ないからか、それ以上離れた年齢差のデータはありませんでした。
しかし、夫の方が妻よりも7歳以上年上は11.2%です。
7歳以上の年の差がある夫婦は全体で見れば少数派ではありますが、上記の「7歳以上の差を希望している割合(男性8.5%、女性5.6%)」よりも高くなっています。
年の差を積極的に望んではいなかったけれど、出会ってみたら「結構いいかも」と感じ、結婚に踏み切ったカップルが多いのでしょう。
ただし、年上全体で見ても、いわゆる女性が年上の「姉さん女房」は24.2%と少数派となっています。
年の差夫婦のメリット
妻側が年下の場合の、年の差夫婦のメリットについてまとめました。
一般的にはよくある男性が年上な夫婦ですが、年齢が離れていることで生まれるメリットもあります。
相手に経済的余裕がある
年上男性は稼ぎがいいです。
同年代と結婚すると、共働きが必須になる場合も少なくありません。
しかし、稼ぎの良い年上男性と結婚すれば専業主婦を選ぶこともでき、子育てに専念することも可能です。
同年代の男性は、今後収入が上がるかどうかは分かりません。
思いっきり甘えることができる
年上男性と結婚すれば、頼りにしたり甘えたりすることが「かわいい」と思ってもらえます。
喧嘩をしても年上だからこそ、一歩引いてくれるでしょう。
同年代と結婚すると対等だからこそ、張り合ってしまってギスギスしてしまうことがあります。
自分磨きを頑張れる
経験豊富な年上の夫に見合うように、勉強をしたり経験値を高めたりしようというモチベーションが湧きやすくなるでしょう。
夫に恥をかかせてはいけない、甘えてばかりではいけない、私と結婚してよかったって思ってもらいたい、そんな気持ちが湧きやすいので大きく成長ができます。
経験豊富で理解力がある
年上の夫は自立していて、包容力があるので、自分だけの時間を持つことに理解があります。
ある程度家事能力もあるので、妻が留守にしていても食事の支度や家事などの心配はいりません。
あれこれと世話をしなくても1人の時間を楽しむことができるので、結婚後もお互い良い距離を保つことができるでしょう。
年の差夫婦のデメリット
妻側が年下の年の差夫婦のデメリットについてまとめました。
あまりデメリットはないと思われがちですが、心配な点もいくつかあります。
家族の理解を得るのが難しい
夫と自分よりも、夫と実親の方と年齢が近いなどと言う場合、「そんなに年齢が離れていて上手くいかないのではないか」「苦労するのではないか」などと家族に心配されやすいです。
折角結婚したい人を紹介したのに祝福してもらえず、理解を得るのに苦労する場合もあるでしょう。
すぐに介護をすることになるかもしれない
夫となる男性の年齢によっては、結婚後すぐに介護が始まるかもしれません。
夫の親あるいは夫の世話をする時期と子育てが同時にやってきたり、あるいは子育て自体を諦める必要も出てきたりするでしょう。
また、夫だけではなく夫の親の老後はどうするかも、結婚前によく確認することをおすすめします。
アクティブなデートが楽しめない
人は年と共に体力が衰えてきます。
年上男性と結婚すると旅行や遠出、アウトドアなどをしようとしたとき、先に相手が疲れてしまう場合が多いでしょう。
のんびりまったりとしたデートがメインとなります。
活動的な女性は、物足りない思いをするかもしれません。
子どもが作れないかもしれない
夫に「年齢的に要らない」「子育てが大変だから」と言われてしまう可能性もあります。
また、今は夫の収入が良くても、定年が近いことも。
今から出産となると、子育てに1番お金がかかる時期に年金暮らしが始まり、経済的に子どもを諦めなければならない可能性もあるでしょう。
年の差夫婦が考えるべきポイント
年の差のある結婚に踏み切るかどうか迷っている時の判断ポイントを紹介します。ただ不安に思うのではなく、「あり」か「なし」かを考えてみましょう。
年の差の困難を受け入れられる相手か
年の差があることで、同年代夫婦だったならば当たり前のようなことを、いくつも諦めなければならないかもしれません。
出産や親の理解、介護、体の衰えなど、年の差夫婦には多くの困難が待っています。
そのような困難も「この人とならば一緒に乗り越えたい、受け入れたい」と思えるかどうかを考えてみましょう。
相手の精神年齢はどれくらいか
実年齢の差だけでなく、精神年齢の差についても考えてみましょう。
相手の精神年齢があまりにもかけ離れている場合は、気を付けてください。
付き合っているときは幼さがかわいく思えても、結婚して一緒に生活をしていくとなると上手くいかない場合もあります。
甘えやわがままをかわいいと思い続けられるかどうかを考えてみましょう。
性欲のバランスは合っているか
基本的に若いほうが性欲があります。
結婚するときだけでなく、数年後、十年後を考えてみましょう。
年上側の性欲が減退していって、セックスレスになってしまうかもしれません。
そうならない自信があるのか、あるいはセックスなしでも構わないと思えるのかについて考えてみましょう。
年の差夫婦がうまくやっていくには
年の差夫婦が幸せに暮らしていくためのコツについて紹介します。年の差があってもうまくいっている夫婦はたくさんいます。
デメリットを理解する
年の差婚は同年代の夫婦に比べて、大変なことがあるのをお互いに理解しておきましょう。
「年の差があるだけ。同年代の夫婦と何も変わらないし、同じであるべきだ」と考えていると、無理をしてしまいます。
メリットもあるけれど、デメリットもあると最初から認め、受け入れたり諦めたり工夫したりしましょう。
違いを楽しむ
年の差があれば価値観や考えに差があって当然です。
ジェネレーションギャップを新鮮だ、新しいことを知るチャンスだと、前向きにとらえるようにしましょう。
青春時代に流行っていたものなどを教え合うのも楽しいですよ。
コミュニケーションをとる
「どうせ年齢差があるから理解してもらえないだろう」などと決めつけず、ちゃんと話すようにしましょう。
伝え合う努力を怠れば、あっという間に溝は深くなります。
同年代の夫婦よりも分かり合えないことが多いからこそ、コミュニケーションを大切にしてください。
無理して合わせない
相手が年上だからといって趣味を変えたり、相手が年下だからといって無理して若作りをしたりする必要はありません。
自分の本当にしたいことでないと、やがて苦しくなってしまいます。
お互いに必要以上に気を遣わせず、自然体でいられるようにしましょう。
年の差に罪悪感を抱く必要はありません。
年の差夫婦には、同年代の夫婦にはない魅力と困難があります。
特に出産、周囲の理解、性欲、体力、劣等感やプレッシャーなどと向き合っていく必要があるでしょう。
しかし、それは決して乗り越えられないものではありません。
デメリットを理解して受け入れ、それでも一緒になりたいと思っているのならばコミュニケーションを大切にすれば円満な家庭を作っていけます。
年の差を気にし過ぎずに受け入れていくことが大切です。
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